一番最後の生徒、つむ田さんの荷物をチェックし終わると、先生はつむ田さんに向かって、「話があるからまとめなさい。一番奥の部屋にいるからな」と言うと、物凄い勢いでドアを閉め、出て行ったのでした。
早速先生の待つ部屋へと向かうと、先生から「お前が良子をいじめたんだろう?」と言われたつむ田さん。
先生は1枚のメモを取り出すと、「声に出して読みなさい!」と声を荒げます。
その剣幕に圧倒されたつむ田さんはメモを読むことに。
「志望校に落ちろ。調子に乗るな。良子みたいに嫌なやつは絶対に合格できない」
メモを読み終わると、つむ田さんは「私じゃない」と否定するものの、先生はつむ田さんを犯人だと言い張ります。
その根拠は、良子ちゃんの机に入っていたメモと同じ柄のメモ帳をつむ田さんが持っていたからなのでした。
つむ田さんは必死に反論!
「ハムハム三郎のメモ帳、私以外にもクラスで持っている子がいます」
再度先生に自分は犯人じゃないと訴えるのですが、「これだけ条件が揃っている」と言うと先生は自分の意見を変えませんでした。
さらに、「今認めたらお母さんには黙っておくから、正直に言いなさい」と言い出して……!?
「親に言うんですか?」青ざめた顔で先生に質問すると…
「親に言うんですか?」
「いじめは立派な犯罪だからな。
親御さんに言わなきゃいけないんだよ」
「でも、つむ田が自分でやったこを素直に認めるなら、
先生は親御さんには言わない。
次のクラス替えで下に行くだけで済まそう」
「えっ、下のクラスに?」
やっと上のクラスに入れたつむ田さんは、
予想外の先生の発言に驚いてしまいました。
「そりゃあ、いじめた奴といじめられた子は、
一緒のクラスにしたままにはいかないだろ」
そして、先生はつむ田さん自身も下のクラスに戻ったほうが
気持ちがラクになるんじゃないか? と問いかけます。
「もう先生怒らないから、正直に言いなさい」
そう言うと、頭に手を軽くポンと置いたのでした。
先生は穏やかな表情に変わり、口では「ずっと心配してた」「ごめんな」などと謝っていますが、どんどん話を進めてつむ田さんを追い込んでいるのが気になりました。怒鳴るだけでは効果がなかったので、今度は寄り添うように接することでつむ田さんに「私が犯人です」と言わせたかったのではないでしょうか。