一番最後の生徒、つむ田さんの荷物をチェックし終わると、先生はつむ田さんに向かって、「話があるからまとめなさい。一番奥の部屋にいるからな」と言うと、物凄い勢いでドアを閉め、出て行ったのでした。
早速先生の待つ部屋へと向かうと、先生から「お前が良子をいじめたんだろう?」と問い詰められたつむ田さん。
「私はやってません。先生、信じてください……」
つむ田さんは泣きながら必死に訴えるのですが、先生は「お前が犯人だ」の一点張りで最後まで信じてくれず……。
「親御さんに連絡しておくから、覚悟しなさい」
そう言うと、部屋を出て行ってしまったのでした。
「どうしよう、親に連絡されちゃう」一気に頭が真っ白になって…
親に先生から連絡がいってしまうことを恐れたつむ田さん。
(どうしよう。親に連絡されちゃう……)
この日の足取りは重く、いつも使っているバスに乗るのを
ためらってしまうほどでした。
(お母さん、先生の言うこと信じちゃうかな。
知られたくないな……)
つむ田さんがいろいろと考えていると、
目の前にバスが到着したのでした。
最後までつむ田さんを信じなかった先生。「親御さんに連絡しておくから」という言葉はつむ田さんの心に重くのしかかってしまいました。バスに乗ることをためらい、不安でいっぱいになって震えてしまっている姿が何とも言えないですね……。目の前にバスが到着しましたが、果たしてつむ田さんはこのバスに乗るのでしょうか?