絵本といえば子供のためのものですが、今回は子供ではなく、ママにこそ読んでほしい絵本をご紹介します。読み終えたら子供をぎゅっと抱きしめて「生まれてきてくれてありがとう」と伝えたくなるはず。
「ママがおばけになっちゃった!」
作・絵:のぶみ(1296円 講談社)
4歳の息子・かんたろうを残して死んでしまったママ。おばけになってあらわれて、これから生きていくかんたろうに、たくさんの「好き」を伝えます。子育ては楽しいことばかりじゃないけれど、当たり前に思っている子供との毎日が、どんなに大事か気づかされる1冊です。
「ちいさなあなたへ」
作:アリスン・マギー 絵:ピーター・レイノルズ(1080円 主婦の友社)
「あのひ、わたしはあなたのちいさなゆびをかぞえ、そのいっぽんいっぽんにキスをした」で始まる絵本。母としての喜び、不安、苦しみ、寂しさのすべてが詰まっていて、自分がどのように両親に育てられてきたのか、そして我が子がどのように成長していくのか想像して、涙があふれてきます。
「おかぁさん」
作:もっち作 絵:江藤路子(1026円 ナツメ社)
ネットで広まり、たくさんのママが感動した詩が絵本になりました。赤ちゃんは泣くことしかできないとわかっていても、疲れているとイライラしてしまうことってありますよね。「わたしが泣くのはママを困らせたいからじゃないんだよ」という赤ちゃんの気持ちを代弁してくれていて、がんばりすぎて疲れてしまったママの心にじーんとしみわたります。
最近、子育てを楽しめていない気がする…。そんなときに読んでみてください。きっと大事なことに気付けるはずです。(TEXT:妹尾香雪)