遠方の義実家から招待が!
私は現在44歳で、生後10カ月の女の子を育てている主婦です。夫は6歳年下で、3年付き合っての授かり婚でした。妊娠、出産は順調だったものの、産後はなかなか体力が戻らず、悪露が3カ月続いたり、蕁麻疹が出たりと不調続き。そんな本調子とは言えない産後1カ月のとき、義実家へ赤ちゃんをお披露目しに行く話が出ました。
義実家は高速を使う距離にあり、片道4時間弱かかります。しかも当日は、親戚一同が集まるとか。コロナ禍真っ只中、ただでさえ家族の感染には気をつかう日々を送っているのに、生後1カ月のわが子を、それも遠方の感染リスクが高い場所に連れて行くなんて……。どう考えても賛成しかねたため、夫にやんわり断ってもらいましたが、夫は早くみんなに見せたかったようで腑に落ちない様子。
義実家へ行くときがきて…
それからしばらくして娘が生後6カ月になったころ。娘が少し大きくなり私の体調も安定してきて、新型コロナの感染状況も落ち着いてきたタイミングで、義実家への訪問が決まりました。コロナ禍で授かり婚ということもあり、義実家へ行くのはこの日が初めて。ドキドキしながら向かいました。
到着した私たちを義母が笑顔で出迎えてくれたことにホッとしたのは束の間。玄関を開けると、娘を抱いていた私めがけて大型犬が飛びかかってきたのです!
私は咄嗟に後ろを向いて娘を庇ったものの、私は足を引っ掻かれてしまいました。その場で夫に言うと、「今までに自分の爪で足を引っ掻いたこともあったし、別に大丈夫やろ」とスルー。
私にしたら、自分で引っ掻いた傷と大型犬に引っかかれた傷とでは、衛生面も傷の大きさも違うとしか思えないのに!
授乳したいからと義実家で借りた部屋は…
モヤモヤを抱えながら義実家で過ごしていると授乳の時間になり、私は部屋を借りたいと義母にお願いしました。すると、案内された先は……犬の部屋として使われている仏間でした。
義実家では3匹の大型犬を室内で飼っているのですが、3つの大きなゲージや犬のトイレが並び、犬の毛が空気中に舞い、獣臭が漂うなかでの授乳を余儀なくされたのです! 犬たちが悪いわけじゃないし、私も動物は好きですが、さすがにこうした環境下での授乳はどうなのかな……と思いました。
すぐにこの気持ちを伝えたかったのですが、夫は大の犬好き。義家族も、犬のダンス大会に出たり、しょっちゅう"犬友"と旅行に行くほど犬好きなので、犬を否定することは言えません。結局、夫にも義家族にも不満を伝えられず、私のなかでモヤモヤが溜まっていきました。
帰宅しようとすると、義母が…
そして帰る時間になったころ、義母が「孫と一緒に写真を撮りたい!」と言い出しました。娘を抱っこし、周りに犬たちを座らせて。義母は娘を犬に近づけて喜んでいましたが、私は楽しく笑えません。また犬が飛びかからないかとヒヤヒヤです。そのときでした。1匹の犬が娘の口をペロペロっとしたのです! 我慢できなくなった私は、「あ~! 泣く!!」と叫んで割り入ってしまいました!
義母は「舐めてないから大丈夫」と言いましたが、正面にいた私は、犬が娘の口を舐めている決定的瞬間をすでに目撃しています。帰りに車が出発したところで、夫に「次に来るときには、犬が飛びかからないよう、舐めないよう、あとは部屋の床掃除にも気をつかってもらうよう、お義母さんかお義父さんに言ってくれないかな?」とお願いし、夫は渋々ながらも「わかった」と言ってくれました。
あれから夫も留意してくれて、娘を連れて義実家を訪れた際には犬はゲージに入れてくれるようになり、ゲージから出るときは飛びかかったり舐めたりしないよう、義両親が気をつけてくれるようになりました! 授乳は相変わらず犬部屋ですが……。まぁ、授乳もそろそろ終わるので、「あと1回ぐらい我慢すれば……」と思っています。
まさか犬のことでこんなに悩むとは思いませんでした。義実家とは、この先も長く付き合うことになります。モヤモヤしながら行くのはイヤなので、これからも何か思うことがあれば夫に相談していこうと思います!
文/まゆたさん
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!