出産後、ひどくなる生理痛
以前の私は、幸いなことに生理痛とは無縁の生活を送っていました。生理の悩みといえば、「ナプキンが蒸れてかゆいなぁ……」くらいのもの。
しかし、出産後の生理痛は、出産前とはまるでレベルが違うものでした。痛み止めなしでは、日常生活すらままなりません。
「何か悪い病気なのでは……?」と心配になり、婦人科を受診しましたが異常はなし。医師が言うには、出産後の体の変化でしょうとのことでした。
突然、痛み止めも効かない激痛が!
その後も生理痛はだんだんとひどくなっていく一方。疲れやストレスも重なり、毎月襲ってくる痛みにげんなりしながらも育児や家事に奮闘していました。
そして娘が1歳になったころのある生理期間中のこと……いつも通りに育児と家事をおこなっていたとき突然、痛み止めも効かないほどの激痛に襲われたのです。私はうずくまりうめきながらも、なんとか娘をあやしていました。必死に娘の相手をする中、夜8時ごろになると、玄関のドアが開く音がして……。
いつもより早い夫の帰宅に、「助かった!」と思った私だったのですが……。
うずくまる私を見て、無慈悲な夫は
「はぁ(ため息)、何してんの?」――。これが、うずくまる私を見た夫の第一声でした。
驚きながらも、私は必死で自分の状況を伝えました。すると夫から飛び出たのは
「ちゃんと痛み止め飲んだのかよ」、「俺のメシはできてんの?」、「子どもにそういう姿を見せるなよ」という、ひどい言葉の数々! (まず、「大丈夫?」が先じゃないの?)と思っていた私は、夫の精神的暴力に愕然としました。
実は、夫には前々から「産後に生理痛がつらくなったこと」は話してきていました。しかし、特に夫からは反応がなく、本当につらくて助けてほしいときに、この物言い。本当に腹がたちました。
夫のあまりの理解のなさに、“今後この人と添いとげることは、難しいかもしれない”と本気で考えた出来事でした。
現在は結婚して5年が経ち、夫としても少し落ち着いたのか、以前のようなレベルの発言は減りました。しかし、生理2日目の痛みでおばあさんのように歩く私に、「レジャー施設に行こう!」「みんなでサッカーをしよう!」など、空気を読まない発言を連発します。
唯一の救いは、5歳になった娘が「ママはおなか痛いんだからね!」と、守ってくれること。
夫が生理の大変さを理解するのは、まだまだ先が長くなりそうです。夫の理解が先か、私の閉経が先か……。あまり期待はできませんが、夫が成長してくれることを祈ります。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者/きさらぎ あやの
イラスト/マメ美
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