喜んだのも束の間…
コロナ禍のある日、補助便座とできたねシールをセットして、わが家のトイトレが始まりました。たまたまタイミングがよかったのでしょう。始めて数日で、おしっこを出すことができました。
けれども娘と共に喜んだのも束の間、それきり1週間経っても1カ月経っても、おしっこを出すことはできませんでした。たとえ成功しなくても、トイレに行くだけでシールを貼ってもいいよと言っても、娘は徐々にトイレに行くことを嫌がり始めたのです。
母の迷いから停滞期に
このときの娘は2歳で、まだ焦るころではないかなというのが私の本音でした。おむつはずれについて調べてみると、気温の高い時期に下を履かせないで過ごさせるなど、それなりに効果が期待できそうな方法は出てきましたが、後の処理のことを考えると、私は一歩踏み出せず……。
そんな私の心を見透かしたかのように、娘はトイレへの興味を失っていき、絵本や動画を見せて促してみても、反応はいまいちのまま、1年近くが経ちました。
娘が興味を示したものは…
春から幼稚園のプレ保育が始まり、週に1回だけでしたが、娘にとってはたくさんの刺激があったようです。娘が興味を示したのは、トイレよりもお姉さんパンツでした。幼稚園に通うお姉さんたちが履いている、トレーニングパンツのことです。
今までも、娘にパンツを勧めたことは何度かあったのですが、ちょうど3歳になり、お姉さんになったという自覚が芽生えたのでしょうか。今度はあっさりと、自分が選んで買ったパンツを履いてくれたのです。
パンツを履き始めてすぐのころは、もちろん失敗もしていました。しかし、おしっこが出る感覚を掴めてからは、徐々にトイレに座ってできるようになりました。そして、そのまま順調にトイトレは進んだのです。幼稚園のお姉さんたちを見て、自分ももうお姉さんになったという本人の自覚が、おむつからの卒業につながったようです。親は、そのときを待つということも大事で、子どもはこうやってどんどん成長していくのだなと感じた出来事でした。
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著者:矢飼ふゆ子
4歳の娘と夫との3人暮らし。趣味は映画や海外ドラマを観ること。