タンポンに慣れるまでひと苦労
私が初めてタンポンに挑戦したのは18歳のとき。生理予定日が修学旅行の真っ只中だと気付き、タンポンを買ってみたのです。説明書を見ながら恐る恐る挿入しましたが、正解がわかりません。結局途中まで挿入し、少し痛みを感じたため断念。使用したのはレギュラーサイズでしたが、当時の私にはハードルが高かったです。
そして22歳のころに再チャレンジ。婦人科で内診の経験もあり、以前ほど恐怖心はありません。友人から「リラックスしながら挿れるといい」とアドバイスされ、私は何度も深呼吸をしながら臨みました。無事に挿入できたのですが、違和感が残りました。
さらに立ち上がった瞬間、突然目の前がクラクラとしたのです。挿入時にずっと下を向いていたせいかもしれませんが、このときはタンポンが原因と思い込み、結局抜いてしまいました。このときタンポンとの相性の悪さを感じ、しばらく使うことはありませんでした。
そして27歳のとき、ついにタンポン挿入に成功! たまたま薬局で小さなサイズのタンポンを見つけ、再挑戦したのです。以前の失敗を教訓に、狭いトイレではなく風呂場でゆっくり時間をかけながら挿入していきました。サイズが合っていたのか、装着後もまったく違和感がありません。
寝返りをうっても経血漏れの心配がなく、すっかりタンポンの使い心地に魅了されていきました。
タンポンを過信したゆえの失敗
それから、タンポン装着時にはナプキンを使わなくなった私。直にショーツというのは心もとないので、念のためにおりものシートだけつけるようにしていました。
しかし人は慣れたころにミスをするものです。タンポンを使っていれば経血漏れの心配はないと思い込んでいた私は、仕事が忙しかったある日、長時間に渡って同じタンポンを使い続けてしまったのです。
その結果、タンポンの吸収量を超えた経血がショーツやスカートまで漏れてしまいました。経血漏れに気づいたのはトイレに立ったとき。それまでの間に誰かに見られていたかもしれずサーっと血の気が引いたのを覚えています。
着替えもなかったので、とりあえず羽織っていたカーディガンで腰元を隠しましたが、一刻も早く帰りたくて仕方ありませんでした。この一件があってからは、タンポンは必ず6時間以内に交換するようにして、薄いナプキンも一緒に使うようにしています。
二度と思い出したくない苦い経験でしたが、その後もタンポンを使い続けています。私の使い方が間違っていただけで、正しい方法で使えばこれほど便利な物はないからです。年齢的に生理との付き合いもそう長くなさそうですが、じょうずにタンポンとナプキンを併用していきたいと思っています。
※タンポンの過度な長時間使用はトキシックショック症候群(急な発熱、吐き気、めまい、失神などの症状)を引き起こす可能性があるため、パッケージ等に記載されている時間や使用方法をしっかり守りましょう。
著書/高井かおり
監修/助産師 松田玲子
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