財布はあったものの、お札はなく、クレジットカードもなくなっていました。さらに届いたクレジットカードの利用内容から、サキ夫婦が移動している時間帯に使われていることがわかりました。
そこでサキは、朝、夫のカバンの口が開いていたことを伝えると……?
どう考えても犯人は義母で…
「いや、俺じゃない。ちゃんと閉めたはずだ」
サキ夫婦の頭には同じ人物が浮かんでいました。
そんな……人のお金を取るとか……考えたくない。
「ごめん! 母さんだと思う。本当にごめん」
お金とクレジットカードを盗ったのは義母だと予想する夫が、義母に代わって謝りました。
「ノリくんのせいじゃないよ……謝らないで。それに私が朝、カバンが開いてたの見たときに一声かければこんなことには……」
サキが後悔の言葉を口にしました。
「自分の母親が……本当に情けないよ……」
間もなく2人の元に食事が運ばれましたが、まったく喉を通りませんでした。
会計を済ませた後、再びサキ夫婦は義実家へ戻ることにしたのですが……?
母親が息子である自分のお金やカードを盗むなんて、考えたくもありませんが、夫は確定していない段階で認め、サキに謝罪しました。サキも血の繋がりがないとはいえ、結婚して家族になった義母がまさか……というつらい心境です。ひどい裏切り行為をした義母や知人男性は、サキ夫婦にどんな言い訳をするつもりなのでしょうか?