雑誌の特集記事で出合ったPMSという言葉
私はどちらかというとのんびりした性格で、さほど神経質なタイプではありません。しかし、時々ささいなことに対してもイライラすることがあるな……と自覚していました。ある日、何気なく雑誌をめくっていると目に飛び込んできたのが「PMS」という言葉でした。記事の最初に載っていたのが、PMSのチェックリストです。そこには「無気力や疲労を感じた」「不安や緊張、イライラした感じがある」といった項目が並んでいました。
自分の症状に当てはまる項目にチェックを入れると、その数はなんと半数以上! 驚きましたが「自分のイライラの原因は生理にあったのか!」とわかったのは、私にとって大きな収穫でした。
さらに、雑誌の特集記事を丁寧に読むことで、PMSについての知識が深まってよかったです。日常的にできる対策があることも知り、意識的に生活の中に取り入れるようにしました。
雑誌の記事を参考にして実践したこと
雑誌記事を見てまず実践したのが、就寝前の習慣を変えることです。寝る直前までなんとなくスマホを見て過ごすことが多かったのですが、ブルーライトが安眠を妨げイライラの原因になると知り、就寝の30分前にはスマホの電源を落とすようにしました。
また、アロマ取り入れたのもよかったと思います。特にお気に入りのアイテムがアロマの香りがするアイマスクです。ラヴェンダーやカモミールといった入眠効果の期待できるアロマの香りに包まれて、リラックスして眠れるようになったおかげで、不眠になりがちだった生理前にも熟睡できるようになりました。自分のための癒しの時間を確保することで、生理前の不快症状が緩和できるんだな、と強く実感しています。
食生活も見直した
また、食生活についても見直しました。まず、血糖値を急激に上昇させる糖類はイライラの原因になると知り、糖類の摂取量を調整するようにしました。
私は甘い物が好きで、スイーツを食べることがストレス解消になっていたのですが、その習慣を見直すきっかけにもなってよかったです。現在は、チョコレートの代わりに、ナッツやドライフルーツを食べるようにしています。栄養素の中では、ビタミンB6を積極的に摂取するよう心掛けています。
まぐろやかつおにビタミンB6が多いと知ったので、ツナ缶を買い置きしてサラダや和え物にして頻繁に食べるようになりました。ビタミンB6は、心を落ち着かせたいときやホルモンバランスを調節したいときに役立つと言われているそうなので、今後もじょうずに取り入れていきたいです。
PMS対策を通して気付いたこと
睡眠や食生活を見直してから、少しずつですがPMSの症状が緩和されてきたように感じます。また、それまでは家族にはあまり生理の話はしていなかったのですが、思い切って話してみることにしました。
周囲が症状を理解してくれると、気分的にもラクになって、イライラすること自体が減りました。また、生理前に無理をしないようスケジュール管理にも気を配っています。タイトなスケジュールを組んだり、遠出をする予定を入れていたりすると、そのこと自体が負担に感じることもあると気付いたからです。ちょっとしんどいな……と感じるときには自宅でのんびり本を読んだり動画を見たりして過ごしています。
私はPMSの症状を自覚しその対策を練ることで、毎月訪れる生理前の憂うつな時期を明るく乗り切れるようになりました。生理前のプチうつ症状と向き合う中で、健康に対しての意識が高まったのもよかったと感じています。身近な雑誌やWebサイトを通して、PMSへの理解を深めることができるので、情報を賢く吸収して活用したいです。
著者/花崎まのん
監修/助産師 松田玲子
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