しかし、2カ月、3カ月経っても終わらず。これはまずいと重い腰をあげてようやく婦人科を受診。すると生理ではないことがわかったのです。
激務によるストレス
このころの私は、毎日の残業や、休日出勤は当たり前でほとんど休みがなく激務な日々を送っていました。大きな企画を動かしており、心身を削って働いていて……。
すると、もともと安定していた生理周期が短くなったり、長くなったりと徐々に乱れ始めたのです。
「これは生理ではありません」
しばらく経つと、忙しさもあり私は生理不順を気にしなくなっていました。そしてある生理期間に異変が。いつもなら長くても1週間と少しで終わるはずの生理が終わらないのです。
2週間経ち1カ月経ち、そして2カ月3カ月……とずっと少量の出血が続いていました。さすがにマズいと思い私は、重い腰を上げてやっと婦人科を受診しました。そこで血液検査や超音波検査、いろいろな検査をした結果、医師から衝撃的なことを言われたのです。
「無排卵状態にあるのでこれは生理ではありません。不正出血です。血液検査でもホルモンの値がかなり低い状態です」と。
私は無排卵という月経異常と診断されました。そして、激務であることから、おそらくストレスが原因で排卵していないのでは、と医師から言われました。
基礎体温とホルモン剤
医師からは「基礎体温をつけて、生理を正常に戻すためにホルモン剤で治療をしましょう」と言われました。すぐには元通りにはならないとのことでゆっくりと様子を見ていくことに。
ホルモンの量が足りず、自力で排卵することができないので排卵を促す薬を服用。そして、医師に言われた通り毎朝基礎体温をつけてみると……正常なら2相になるはずの基礎体温のグラフが、びっくりするほどガタガタだったのです。目で見ることで改めて、自身の体の状態に驚かされてしまいました。ホルモン剤の服用と、基礎体温をつけてみることを続け、しばらく月1回~2回婦人科を通院しました。
その後、別のきっかけもあり、激務だった職場を退職しました。すると目に見えて基礎体温のグラフもきれいに2相になり、生理周期も薬を飲まなくても安定してきたのです。
この経験から、生理と心身の疲労やストレスは関係が深いことを実感。ストレスや無理をするとホルモンバランスが乱れてしまって体によくありません。そして、生理不順など自分の体について気になることがあれば、ないがしろにしないでしっかり医療機関を受診することの大切さも改めて感じたのでした。
著者/柴田 桃子
作画/ちゃこ
監修/助産師 松田玲子
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