一番最後の生徒、つむ田さんの荷物をチェックし終わると、先生はつむ田さんに向かって、「話があるからまとめなさい。一番奥の部屋にいるからな」と言うと、物凄い勢いでドアを閉め、出て行ったのでした。
早速先生の待つ部屋へと向かうと、先生から「お前が良子をいじめたんだろう?」と問い詰められたつむ田さん。
「私はやってません。先生、信じてください……」
つむ田さんは泣きながら必死に訴えるのですが、先生は「お前が犯人だ」の一点張りで最後まで信じてくれず……。
「親御さんに連絡しておくから、覚悟しなさい」
そう言うと、部屋を出て行ってしまったのでした。
その後、家に帰る足取りが重くなってしまったつむ田さんは、気持ちが憂鬱になりながらも、なんとかいつものバスに乗ることに。
いつものバス停に着くと、そこにはお母さんの姿がありました。
お母さんは「つむちゃん!」とすぐに近くに駆け寄ると、先生から電話があったことを伝え、「本当なの?」と事実を確認してきました。
つむ田さんは泣きながら「いじめてなんかないよ」と訴えると、この日あったことをお母さんに話したのです。
家に到着し、「もう何も心配しないで」と言われ、シャワーを浴びて布団に入ったつむ田さん。
しかし、眠るときに先生の顔が浮かんでしまい、なかなか寝付くことができなかったのですが、気が付くといつの間にか眠っていたのでした。
朝になり、心配したお母さんが「学校休む?」と聞くのですが、つむ田さんは「絶対行くよ」と即答したのでした。
「早退はしないよ」そう言った本当の理由は…
つむ田さんを気遣う言葉を次々とかけるお母さん。
しかし、つむ田さんはお母さんの言葉をさえぎり、
「行ってきます」と学校へ向かったのでした。
気を抜くと、再び先生の顔が思い浮かんでしまいます。
(ひとりでいたくない……)
そう思ったつむ田さんは、早く学校へ行き、
友だちに会うことで、安心したいと思うのでした。
つむ田さん自身はひとりで家にいるより、学校へ行くことを選択しますが、寝不足なはずなのにちゃんと学校へ向かってたくましいですね。しかし、朝起きても先生の顔が浮かんできたようですが、早く浮かんでこなくなるといいですね……。