妊娠検査薬の反応があるのは2カ月まで
もしかしたら妊娠かもと思ったら、まずは市販の妊娠検査薬の使用が思い浮かびます。しかし、妊娠検査薬は妊娠の初期症状にしか反応しないと駒形先生は言います。
「市販の妊娠検査薬は10週くらいまでに反応するようにできています。12週を超えてくると、反応するホルモンが出なくなるので検査できなくなるのです。
ですから、避妊をしない性交渉があって生理がなく、心配で妊娠検査薬を使う場合は2カ月以内に使いましょう。例えば3カ月、4カ月たってから妊娠検査薬で陰性だった、閉経の兆候だろうと自己判断してしまうと、妊娠が進行してしまいます。避妊をしない性交渉があって3カ月以上生理が来ないときは産婦人科を受診してください」(駒形先生)
閉経10年くらい前からは自然妊娠はしにくくなる
40代で妊娠する方は少なからずいますが、40代になると自然妊娠の確率は低くなることがわかっています。
「閉経したあとは卵子がないので自然妊娠することはありません。ただ、妊娠可能な卵子は40歳には5000個以下と、閉経の10年くらい前から少なくなるため、自然妊娠の確率は低くなります。卵子が1000個以下になると閉経です」(駒形先生)
40代の自然妊娠の確率は低くなる、けれどゼロではないというのが悩ましいところです。
妊娠を望まない場合は最後の生理から1年間は避妊を
妊娠、出産を終えた40代女性なら妊娠を望まないケースもあるでしょう。その場合は、最後の生理から1年間は避妊が必要と駒形先生は言います。
「最後の生理は1年間たってから確定され、その時点で閉経となります。生理が3カ月、6カ月と来なくても、“もう閉経が近いから大丈夫”と油断せず、妊娠を望まない場合は避妊をしましょう。8カ月空いて生理が来たという人もいます。 しかし、パートナーが避妊に応じてくれないということもあるでしょう。“結婚したのになぜ避妊しなきゃいけないのか”とか、“40歳を超えたら妊娠しない”と思っている人も多いのが現状です。また、いわゆる“外出し”が避妊と勘違いしている人もいます。正しい知識をお互いが持ち、共有することが大切です」(駒形先生)
まとめ
いかがでしたか? 40代になると妊娠しにくくはなるけれど、可能性はゼロではないということを忘れないでおきたいです。避妊には、パートナーとのコミュニケーションが大切ということを改めて実感しました。
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※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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取材・文/岩崎みどり
ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。