ヒカリちゃんは一般病棟に移り、その後無事退院することができました。しかし退院して数日後、ヒカリちゃんが家でけいれんを起こしたのです。
そのときけいれんは数分でおさまりましたが、夫と一緒にヒカリちゃんを病院へ連れて行きました。
先生に診てもらうと、「熱もないし落ち着いているので帰って大丈夫」と言われたのですが、サチさんには気になることがあったのです。
それは、ヒカリちゃんがすっと左手を固く握っていることでした。
先生にそのことを聞くと、「左半身にまひが残ると思います」と言われてしまい……?
話すのが大変そうな娘を見て…
※ 誤)つたえ歩き → 正)つたい歩き
まひについては、後遺症が残るという先生からのお話を聞いていたので、覚悟はしていたのですが、改めて身が引き締まる思いをしたサチさん夫婦。
それからのヒカリちゃんは先生の言った通り、何度もけいれんを起こしました。相変わらず左手も握ったまま。以前はできていた、つたい歩きもまだできていません。
そして、ヒカリちゃんから言葉が出始めたとき、サチさんは違和感を感じました。ヒカリちゃんは、とても話しにくそうにしゃべっていたのです。
後日、先生に相談しに行くと……。軽度の言語障害があるとのこと。近いうちにリハビリを始めることになりました。
◇ ◇ ◇
左半身のまひだけでなく、言語障害も残ると言われてしまったサチさん。もう泣かないと決めたのに涙が溢れてしまいます。泣きたくなくても、涙が出てきてしまうことってありますよね。ヒカリちゃんの症状が一刻も早く良くなることを祈るばかりです。