ヒカリちゃんが左手を握った状態だと、先生に話したサチさん。すると、ヒカリちゃんは左半身にまひが残ると思います」と先生は言いました。覚悟はしていたものの、その事実に改めて身が引き締まる思いをしたサチさん夫婦。
それからヒカリちゃんは、何度もけいれんを起こしました。相変わらず左手も握ったまま。以前はできていた、つたい歩きもまだできていません。
そして、ヒカリちゃんから言葉が出始めたとき、サチさんは違和感を感じました。ヒカリちゃんは、とても話しにくそうにしゃべっていたのです。
後日、先生に相談しに行くと……。軽度の言語障害があるとのこと。近いうちにリハビリを始めることになりました。
急ぎの発注が終わっていなくて…
それから1年後。ヒカリちゃんはひさしぶりに保育園に行くことに。サチさんも仕事に復帰したのですが、ヒカリちゃんの体調が悪くなるたびにお休みをもらっていたので、以前のように勤務をすることができませんでした。
時短勤務で、有給休暇もなくなるほどお休みをもらっていたサチさん。このままでは、ヒカリちゃんのことも仕事もどちらも中途半端になってしまう……と悩んでいました。
そんなとき、保育園から電話が。ヒカリちゃんがけいれんを起こして救急搬送されたというのです。
同僚のサポートもあり、サチさんは仕事を早退してヒカリちゃんが運ばれた病院へ行きました。
◇ ◇ ◇
仕事に復帰したサチさん。前のように働けなくて、職場の人に迷惑をかけていることに悩みを抱えていました。そんな矢先に、ヒカリちゃんの救急搬送で仕事を早退することに。同僚の助けもあって、無事病院へ行くことができました。サチさんの同僚がかけてくれた「困ったときはお互い様」という言葉に、サチさんはとても救われたのではないでしょうか。