けいれんの後遺症として左半身に「まひ」が残ると言われてから1年後。ヒカリちゃんはひさしぶりに保育園に行くことに。
サチさんも仕事に復帰したのですが、ヒカリちゃんの体調が悪くなるたびにお休みをもらっていたので、以前のように勤務をすることができませんでした。
時短勤務で、有給休暇もなくなるほどお休みをもらっていたサチさん。このままでは、ヒカリちゃんのことも仕事もどちらも中途半端になってしまう……と悩んでいました。
そんなとき、保育園から電話が。ヒカリちゃんがけいれんを起こして救急搬送されたというのです。
同僚のサポートもあり、サチさんは仕事を早退してヒカリちゃんが運ばれた病院へ行きました。
夫と2人で娘を支えていかなければと思っていたけれど…
搬送された病院へ行くと、保育園の先生たちが保育園でのヒカリちゃんの様子を話してくれました。ヒカリちゃんはお昼寝中だったため、どのくらいけいれんしていたか全容が把握できなくて救急車を呼んだというのです。
そして、サチさんは看護師さんに呼ばれてヒカリちゃんの元へ。診察はすでに終わっていて、もう帰宅できるとのことでした。
保育園の先生、病院の先生方、職場の人たち、そして両親。「みんなの支えがあって、今のわたしたちがいる」このときサチさんはそう強く思ったのです。それと同時に、肩の力が抜けていきました。
◇ ◇ ◇
「いろいろな人たちの支えがあって、ここまで乗り越えてこれた」サチさんはそう思ったと言います。「自分ひとりでは大変そうだな」と思うことでも、みんなの力があればできることってたくさんありますよね。
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