蘇る苦い記憶と2度目の救急搬送
月日が流れ、子宮体がん手術から5年が経過したころ。定期健診に訪れると、主治医から「今回も異常なしなのでもう検査は必要ありません。なんなら僕より健康体ですよ」と告げられ、婦人科への通院はこれにて卒業となりました。
子宮体がんと腸閉塞の不運に見舞われたものの、ようやく健康を取り戻したはなうたねこさん。しかし、子宮体がんの手術から6年後、またもや『あの痛み』が襲ってきて……!?
子宮体がん手術から約6年が経過したある日の夜、自宅でお笑い番組を見ながら夕食を食べていたはなうたねこさん。
すると、急に胃のあたりがシクシクと痛み出しました。
ーーまさか、この痛みは……?
数年前の嫌な思い出が一気に蘇ります。
横になっても痛みが弱まる気配はなく、むしろ時間とともに痛みは強まる一方。
次第に脇腹のほうまで痛みが広がっていき、呼吸も荒くなり、手足には痺れが出てきてしまいました。
ーーいや、まだ『アレ』と確定したわけじゃない。でもどうしたらいいかわからないし、救急車を呼ぶべきか判断がつかないから……。
そう考え、『#7119』に電話して相談することに。
痛みに耐えながらなんとか症状を伝えたところ、担当者の回答は「苦しそうなのでこのまま119番にお繋ぎしますね、すぐに救急車がくると思います」。
数年前、似たような痛みに襲われたときと同じく、今回も救急搬送されることに。
救急車を待つ間にとりあえず、携帯電話の充電器・健康保険証・病院の診察券をかばんに放り込みます。ほどなくして到着した救急車に乗り込むと、救急隊員が前回『アレ』の手術をした病院に連絡をしてくれ、15分後にやっと受け入れOKが出たそうです。
その後、お姉さんに搬送先の病院名を伝え、いざ病院へと出発。
しかし……
病院には着いたものの、ベッドに寝かされて痛み止めの点滴を打ってもらっただけで、しばらく放置されてしまいました。看護師さんたちの声を聞きながら、「イタイヨー」と声にならない声で助けを求めますが、誰も様子を見にきてくれません。そのまましばらく、痛みと吐き気にひとりきりで闘い続けます。
急きょ駆けつけてくれたお姉さんにも医師からは何も説明はなく、お姉さんもロビーで1時間ほど待たされたのだとか。やっと医師に呼ばれたと思ったら、まずパニック障害による発作かうつ病による胃けいれんを疑われ、「普段、妹さんはパニック発作を起こすことはありますか?」などと限定的な質問だけされたそうです。
しばらく放置されたあと、ようやく検査を受けることになったはなうたねこさん。
しかし……
いろいろな検査をした結果、
①胃けいれんだと思ったが違うみたい
②血栓が詰まっているかも→手術はしなくてもOK
③前回と同じ腸閉塞かも→手術が必要
とわかったのですが、「病名はハッキリとはわからないし、今、うちでは手術ができないので」という理由で、お会計だけして別の病院に行くよう促されました。
ーー前に手術してもらった病院だからすごく信頼していたのに! 対応できないならなんで受け入れたんだよ!
ーー散々待たされたあげく、つらい痛みに耐えてまで検査を受けたのに……。
怒りと失望の中、病院を出て20〜30分ほど救急車に揺られながら、次なる受け入れ先を目指すことに。
やはり今回の痛みも腸閉塞なのでしょうか?
次の病院では病名がハッキリわかって対応してもらえるといいですね。
監修/助産師 松田玲子
はなうたねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪
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