子宮体がん手術から5年が経過し…
子宮体がんになってしまい、約6時間におよぶ大手術を受けた、はなうたねこさん。病理検査の結果、子宮体がんのステージⅢCだと判明し、抗がん剤治療を開始しました。それからしばらく経ったある日、今度は『絞扼(こうやく)性腸閉塞』いわゆる腸捻転を発症! 緊急手術によって体調は良くなったものの、主治医の判断で抗がん剤治療は中止することに。
その後、子宮体がん手術を受けた1年後の健診ではがんの再発は見られず、結果は『異常なし』とのこと。さらに月日が流れ、子宮体がん手術から5年が経過した、ある日……。
子宮体がん手術から5年が経過した、ある日のこと。
カレーを食べながら、はなうたねこさんは、ふと思い出しました。
ーーあっ! ちょうど5年前の今日、手術をしたんだった。
腸閉塞になり、抗がん剤治療をやめざるを得なくなったはなうたねこさんでしたが、手術から1年後・2年後……と定期健診を受け続けるとどれも結果は良好で、5年経った今もがんの再発は見られませんでした。
ーー5年前のあのころ、不安でいっぱいだった自分に言ってやりたいなあ。5年後の今日は、元気にカレーを食べてるよって。
大変だった闘病生活を振り返り、今、元気に生活できている幸せをしみじみと噛み締めたのでした。
手術から5年後の定期健診では、主治医に
「今回も異常なしです! 大丈夫です、僕より健康ですよ」
と言われるほどにまで回復。
そして、とうとう……
「5年目の定期健診で異常がなかったので、今日で婦人科は卒業です! 長い間、頑張りましたね。おめでとうございます!」
と、もう婦人科に通院しなくていい許可をもらったのです!
医師の言葉を聞き、はなうたねこさんは複雑な心境に。
通院の手間がなくなることに加え、がんの再発に怯える日々からようやく抜け出せたと思うと、心底うれしい気持ちでいっぱいでした。はなうたねこさん自身が、この日をずっと心待ちにしていたのです。
しかし、「ずっとお世話になってきた先生に会うのはこれで最後か……」と思うと、なぜか急に寂しさがこみ上げてきたのです。
「先生、今まで本当にありがとうございました」
なんともいえない感情の中、涙ながらにお礼を告げ、最後の病院をあとにしたはなうたねこさんでした。
この5年間、ずっと『がんと闘うこと』を人生の芯として生きてきたはなうたねこさんは、
ーーこれからの人生、何を芯にして生きていけばいいんだろう?
と、大きな喪失感に襲われてしまったそうです。
とはいえ、その後は時間の経過とともに自然と喪失感は薄れていったのだとか。
がんとの闘いに勝つことができたとしても、はなうたねこさんのように、『その後の人生をどう生きるか』で悩む方は、案外多いのかもしれませんね。
監修/助産師 松田玲子
はなうたねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪
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