ユーマさんとのすれ違いに加え、娘の癇癪とパニックで、アコさんはどんどん疲弊して落ち着かなくなりストレスはたまるばかり。
友人からかかってきた電話は「離婚した」という報告でした。驚くアコさんは理由を聞きました。そして……。
友人の離婚報告を聞いた私は…
大好きだった家は、よどんだ空気が流れているように感じ、いるだけで苦しくなってきてしまったアコさん。
ユーマさんのことだけでなく、自分のことも毎日イライラして母親としても失格で、大嫌いだと思うように……。
ある日、友人からの電話で、離婚したことを知らされます。突然の知らせにアコさんは腰が抜けるほど驚きました。
友人は旦那のモラハラに悩んでいたと聞いて、「なにも気が付かなくてごめんね」とアコさんは謝りました。
すると友人は明るい声で言いました。
「子どもが小さいから悩んでたんだけどさ。悩んでいる間は話せなかった。今はもうスッキリして楽しくやってるよー! あははっ」
アコさんはこのときはじめて、自分にも「離婚」という選択があることに気が付きました。
アコさんは本当にこのときまで、「離婚」を考えたことがなかったそうです。結婚して子どもがいて、責任を果たさなくてはと、自分なりに呪縛の考えがあったのだとか。けれども友人が離婚をしたことで、その呪いはあっさり解けたと言います。「離婚」という道が良いのかどうかは、誰にもわかりません。しかし、「何も変えられない」、「解決できない」、と心を病んでしまったアコさんにとっては、選択肢ができたことはよかったのかもしれませんね。
作画:鳥頭ゆば