へー子さんの夫は、育休を終えて仕事に復帰。しかし、長時間労働をしていて深夜に帰ってくることが多く、ぐったりの毎日を過ごしていました。しかし、どんなに疲れていてもフクくんの沐浴は毎朝欠かさずにおこなっていたのです。
へー子さんも育児に追われて、いつ寝ればいいのかわからない状態。夫婦で限界ギリギリな生活を送っており、どんどん弱っていってしまったのです……。
はたから見たら幸せそうかもしれないけれど…
夫婦そろって満身創痍の育児。ちょっとしたことでけんかが起きてしまい、けんかをするたびに、夫に申し訳なくなり泣いていたへー子さん。
育児は大変でつらいのに、子どもは愛おしい……。情緒不安定な生活を送っていました。
そしてへー子さんは育児でつらいとき、母親から連絡が来ても助けを求められませんでした。本当につらいときほど、気軽に「つらい」「助けて」と言えなかったのです。
ひとりで抱え込むようになってしまったへー子さんは、無意識にきつい言葉を言うようになってしまいました。
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医師曰く、症状の強弱に差はあっても、産後うつは誰もに起こる可能性があると言います。ママの性格や環境によって、症状が強く出たり出なかったりするのだとか。気をつけたほうが良いのは、性格面では「真面目」な女性。環境面では、旦那さんの帰りが遅い核家族の場合になる方が多いようです。
へー子さんの旦那さんも、もう少し早く帰ってくることができれば、へー子さんもひとりで抱え込むことなく助けを求められるかもしれませんね。
監修/助産師 松田玲子