病院へ到着した夫は急いで病院の中へ入り、看護師さんに待合室まで案内してもらって待機することに。
看護師さんはフクちゃんのミルクのお湯をくれたり、待合室の奥のほうにしきりを作ったりなど、とにかく気をつかってくれました。
そして、へー子さんの今の状況は……。なんと頭の傷を縫合している最中のようで、夫は「そんなに深い傷!?」と驚いてしまいました。
何時間か経ち、看護師さんに呼ばれて処置室へ案内されると、そこにはへー子さんの姿が。
意識は戻ったものの、顔色は青白く顔や手に固まった血がついていました。さらに、看護師さんから渡されたへー子さんの服には血がべったりついていたのです。
何から手をつけたらいいんだ…
しばらくして、担当の先生からへー子さんの現在の状況について説明がありました。へー子さんは頭を地面に打ちつけたようで、傷口が破裂していたと言うのです。
破裂した傷口は縫うのが大変で、時間がかかったと先生。念のためCTを撮ることになりました。
へー子さんが倒れた原因もわからず、これからのことを考えてパニックになる夫。先生に「旦那さん、赤ちゃんもいるのでまずは落ち着いてください」と言われたのですが、落ち着くことなどできませんでした。
◇ ◇ ◇
へー子さんの倒れた理由は、いまだわからない模様。旦那さんもこれからどうすればいいのか、頭がいっぱいいっぱいになっていました。先生に「落ち着いてください」と言われていましたが、フクちゃんもいるこの状況で今後のことを考えると、落ち着けませんよね。
監修/助産師 松田玲子