病院へ運ばれたへー子さんの無事を確認した夫。しばらくして、担当の先生からへー子さんの現在の状況について説明がありました。へー子さんは頭を地面に打ちつけたようで、傷口が破裂していたと言うのです。
破裂した傷口は縫うのが大変で、時間がかかったと先生。念のためCTを撮ることになりました。
へー子さんが倒れた原因もわからず、これからのことを考えて夫はパニックに。先生に「旦那さん、赤ちゃんもいるのでまずは落ち着いてください」と言われたのですが、落ち着くことなどできませんでした。
自分が無理させていたのかもしれないと思うと…
担当の先生から説明を聞いたあと、へー子さんのお母さんから電話がありました。フクちゃんを1週間ほど預かってくれると言うのです。フクちゃんの荷物をまとめるために、自宅へ帰ることになった夫。
夜中11時、家に帰り洋服や哺乳瓶の準備をしていると、フクちゃんが笑っていることに気づきました。夫はこのとき、初めてフクくんの笑顔を見たのです!
そして「かわいいなぁ」と思うと同時に、非常事態とはいえ自分でフクちゃんの面倒を見られないことへの罪悪感が込み上げてきたのです。
「へー子さんが倒れたのも、自分が無理させすぎていたのかもしれない…」
いろいろなことを考えていたら、夫は涙が止まらなくなってしまいました。
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いろいろなことを考えていたら、涙が止まらなくなってしまった旦那さん。大変なことがあったときほどマイナス思考になってしまうことが多いですよね。早くへー子さんが元気になって家族3人で笑いあえる日がきますように。
監修/助産師 松田玲子