手当り次第に散らかす次男
1歳半の次男は目に入る物をなんでも触り、手にとっては観察したり噛んだりして、最終的にポイッと床に投げます。例えば、ティッシュ箱を見つけるとティッシュを全部引き出して破ってみたり、長男がレゴブロックで遊んでいると、ブロックをばらまいて長男を怒らせたり……。
危ないからと私が次男が触っている物を取り上げると、次男は大泣きします。少し次男から目を離すと部屋の中は大惨事になるので、次男のあとを追って片付けていると、家事や仕事ができないこともしょっちゅうでした。
あえて片づけないことに!
私は「片づけてもキリがない。これでは1日が片づけで終わって、結局何もできない」と思いました。それからは、「部屋が散らかっていることが当たり前」と考え方を切り替えたのです。危ない物や大事な物を部屋から取り除き、次男が散らかしても片づけないことにしました。そして、次男の就寝後、一気に片づけることに。
日中は部屋の中が驚くほど汚い状態になりますが、家事や仕事に集中できる時間が増えました。そして、「汚いのが当たり前」と意識することで、私自身の気持ちがラクになったのです。
次男と一緒に遊ぶ時間を作る
さらに、次男の様子を見ていると、新たに気づいたことが。次男は、私と一緒に遊んでほしくて、私の気を引くために、わざと触ってはいけない物を積極的に触る傾向があることがわかったのです。
その後は、次男が部屋の中を散らかし始めたら抱っこしたり、少しの時間でも一緒におもちゃで遊ぶように意識。すると、次男は満足するのか、私が去ってもひとりでおもちゃで遊ぶようになったのです。これを繰り返していると、部屋の中をわりときれいな状態に保てることがわかりました。
次男が成長するにつれて目が離せなくなり、部屋が散らかることにストレスを感じていた私。しかし、自分なりの対策を見つけたことで、少し心に余裕を持って接することができるようになりました。日々成長とともに変化するので、簡単ではないですが、子どもの様子を見ながらうまく家事や仕事、育児をしていけたらと思います。
イラストレーター/大福
著者:岩見 エリ
2人の男児の母。看護師歴12年、フランスで出産し子育て中。