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目が覚めたら手と足に力が入らない! 突然発症した恐怖の病とは【体験談】

50代に入り子育てもほぼひと段落しました。無理がきくのもあと10年と考え、意識的に仕事を増やし始めたころのことです。真冬並みに冷え込んだ11月のある日、目を覚ましてスマホを取り上げたとき、これまでに感じたことのない脱力感を覚え……。突然、私を襲った怖い病気のことをお話しします。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師新田 正光先生

1997年秋田大学医学部卒業。日本循環器学会 専門医。日本内科学会 総合内科専門医・指導医。その他、日本心血管インターベンション治療学会、日本透析医学会、日本救急医学会や日本不整脈心電図学会の専門医も勤めている。
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仕事を増やした矢先の悲劇

目が覚めたら手と足に力が入らない! 突然発症した恐怖の病とは【体験談】

 

 

目が覚めたら手と足に力が入らない! 突然発症した恐怖の病とは【体験談】

 

 

目が覚めると右手、右足に力が入らない!

2020年の11月半ば、深夜3時過ぎまで仕事をして就寝。翌朝目を覚ました私は、時間を確認しようと右手でスマホを取り上げました。

 

ところが、腕に力が入らず画面がグラグラと揺れて文字が読めません。左手を添えてようやく時計が読めたものの、左手を外すとまた不安定に。右手だけではスマホを支えられない状態だったのです。

 

テレビの健康番組が好きな私は「これって危険な病気のサインでは?」と直感的に思い、すぐにスマホで検索しようとしました。しかし「右手」「力が入らない」と入力しようとしても、正確にタップできません。

 

何度も文字を打ち直してやっとの思いで検索すると、出てきたのは脳梗塞を筆頭に脳や神経の怖い病気が並んでいました。

 

「脳梗塞なら体の左右の片側だけに症状が出る」という健康番組で仕入れた情報を思い出した私は、トイレまで歩いてみようとしました。そこで、右足を一歩前に出すと、力が十分に入らずバランスを崩して転びそうに。何とか踏ん張って、ゆっくり歩くことができました。

 

診断は進行性の脳梗塞で即入院!

右側だけ力が入らないなら、脳梗塞かも……と思いました。もしそうなら、一刻も早く病院に行くべきです。

 

しかし夫は出勤後で、休みだった娘は就寝中。私はまず最寄りの病院に脳外科があることを確認すると、娘を起こして訳を話し、服だけ着替えてタクシーを呼びました。

 

 病院に着き受付で症状を話し、問診票を書こうとしましたがまともな字が書けませんでした。スタッフが血圧を測ると、高すぎて測定不能。

 

慌てて出てきた看護師さんに案内され、応急処置室のベッドに横になりました。 

 

「これからは寝たまま安静に」と告げられ、MRI検査を受けてから急性期患者のための個室に運ばれて点滴につながれました。

 

その後、職場から駆け付けた夫から、脳梗塞で2~3週間は入院になることを聞かされました。私の場合、手術は不要。

 

しかし、進行性と診断されたため、最初の1週間は歩くことも許されず、安静を余儀なくされました。

 

 

リハビリをして1カ月で退院

その後、心配された病状の進行は見られず、急性期の個室から3人部屋へ、そして一般病棟へと移りました。

 

入院から約1週間でベッドから離れることが許されると、脳梗塞特有の片麻痺(体の左右どちらかに麻痺が発生する症状)で動きづらくなった右手と右足のリハビリが本格的に始まりました。

 

お箸さえ持てなかった右手は、日常生活の中で感覚を取り戻していきましたが、大変だったのは歩行です。

 

たった1週間ベッドで過ごしただけなのに、力が入らず立つのも歩くのも不安定。理学療法士の指導で毎日訓練を続け、ようやく車椅子を手放すことができました。

 

そして入院から丸4週間で退院。右手がやや不器用になったものの、特に目立った障害は残らず、入院前とほぼ変わらない状態で自宅に戻ってこれました。

 

脳梗塞は再発の恐れもあり、繰り返すほど症状が重くなるともいわれています。

 

私は二度と病院に戻らなくて済むように、毎日血圧を計りつつ塩分や脂っぽいものを控える食事を心掛けることに。その一方で、仕事を詰め込み過ぎないように改め、0時以降の深夜作業をきっぱりやめて、睡眠時間を最低でも6時間は確保するようにしました。

 

寒い冬は脳梗塞のリスクが高まる季節だそうです。入院から3年目の冬を迎え、気温差にも気を付けながら暖かく過ごしています。

 

まとめ

脳梗塞が怖いのは、ある日突然発症するから。入院中も退院後も、「どうして気付けたの?」と周りからよく聞かれました。たしかに、あの日病院に行くことをためらっていたら、重い後遺症が出ていたかもしれないし、命を落としていたかもしれません。そう考えると、いざというときの判断材料になる予備知識を持っていたことが、不幸中の幸いだったと思っています。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

 

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著者:あらた 繭子

大学生と高校生の子をもつアラフィフのフリーライター。長年の無茶な仕事がたたり、満身創痍の身体にムチを打つ毎日。休日のガーデニングと深夜のK-POP動画視聴が趣味。

 

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      いや こんな風になったら本当 恐怖しちゃいますよ

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