夫が勝手に会社の人を自宅に!
仕事中に夫からメッセージが
夫に育児を任せられる月曜日は、いつもよりゆとりを持って出勤できます。オフィスに着きパソコンを立ち上げ、ゆっくりコーヒーを飲みながら仕事をしていると、夫からLINEが来ました。
なんだろうと思いながら見てみると、「会社のみんなを呼んで自宅の庭でBBQをしているよ」と楽しそうな写真付きのメッセージが!
いつものように家族で朝ごはんを一緒に食べ、夫に見送られたのは数時間前のこと。自宅でBBQするなんて、事前に1mmも伝えられていませんでした!
衝撃を受ける私の頭に真っ先に思い浮かんだのは、散らかったままの部屋です。掃除機はかけてないし、洗濯物も散らかり放題。シンクには洗い物を残したままだし、冷蔵庫の中も整理されずのぐちゃぐちゃの状態です。
毎日こまめに掃除や片付けをしておけば、急な来客にも困ることはないでしょう。でも、私は正社員でフルタイム勤務。仕事が終われば、2人の娘を学童や保育園に迎えに行き、食事を作り、寝かしつけるだけで手いっぱい。掃除はいつも二の次、三の次です。
そんなぐちゃぐちゃの状態のわが家に会社の人が何人も来るなんて考えられません。そもそも、自分が家にいないときに夫の同僚が何人も来ること自体嫌でした。
焦った私は夫にすぐに電話。「事前に知っていたらちゃんと片付けたのに! 」と怒ると、夫は「トイレだけは掃除したよ。あとは全部奥の部屋に押し込んだから大丈夫! 」と、どこか誇らしげに言ってきたのです……。
私はあまりにも的外れな夫の言葉に、思わず頭を抱えました。片付けが得意ではない夫の言葉は、ほとんど信用できません。結局どうすることもできず、イライラしたまま仕事を進めました。
子どもたちのお迎えは?
イライラしながら仕事をしていたとき、ふと大切なことを思い出しました。それは、月曜日の子どもの送迎は夫の役目だったことです。
長女の学童は家から徒歩で行ける距離にありますが、次女の保育園は車で10分程度かかります。「お酒が入った状態でどうやって送迎するの!? 」と思い、急いで夫に連絡。
すると、またも衝撃の答えが……。なんと、次女はそもそも保育園に行っていないというのです! 頭を鈍器で殴られたかのような衝撃に言葉を失い、ちゃんと欠席連絡を入れたかどうかも聞くのを忘れてしまいました。
後で聞くと、学童に通う長女のお迎えは、酒が入った状態でフラフラと歩いて迎えに行ったのだと言います。飲酒運転をしていないのだけよかったのですが、学童の先生に「酒臭くてヤバイお父さんが来た……」と思われなかったのかな? ととても心配になりました。
家の中は驚きの状態に
いてもたってもいられなかった私は、定時の17時になった瞬間、すぐさま家に帰りました。夫のいう「片付けた」がどこまでなのか、BBQをした庭がどうなっているのかがとにかく心配で……。
家に着いたのは17時半ごろだったと思います。そのときには、意外にもBBQセットはきれいに片付いていて、同僚も1人を残しみんな帰っていました。
少しホッとしたのもつかの間。家の中を確認すると、リビングには部屋干しグッズが置かれたまま! 床には子どものおもちゃやお菓子のゴミが散らかっていました。
当然、掃除機をかけた様子もありません……。「奥の部屋に押し込んで片付けたよ」と言っていたのは、散らかっていた荷物のごく一部でだったのでした。
生活感丸出しのわが家を夫の会社のみんなにさらしたことがわかり、私はがく然としました……。
夫に気づかいの心はないの!?
片付いていない家に会社のみんなを呼んだこともそうですが、特に私の腹が立ったのは、炭火でおいしく焼かれたお肉が何も残されていなかったこと!
わざわざ炭をおこしてBBQをしたのなら、疲れて帰ってくる奥さんのために、少しだけでもお肉を取りおいてくれてもいいはずです。それなのに空っぽになったお肉のパックだけがゴミ箱に入っていて、おいしいものは全部みんなのおなかの中……。
夫の私への配慮のなさに、怒りや悲しさが入り混じった複雑な気持ちが込み上げてきました。
結局その後、私はヘトヘトになりながら自分と娘たちの夕飯を普通に作ることになりました。
まとめ
朝からずっと夫の理解不能な行動に振り回されながら過ごし、一体何をやっていたんだろうと疲れをどっと感じたのを覚えています……。しかし、日ごろの家事がおろそかになっていたのは私の責任でもあるので、夫ばかりを責めるのも違うのかなと少し反省しました。今後は忙しいながらも、少しずつでも家事に手をかける時間を作っていこうと考え直した出来事でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
取材・文/茨木アヤコ
マンガ/へそ
ウーマンカレンダー編集室ではアンチエイジングやダイエットなどオトナ女子の心と体の不調を解決する記事を配信中。ぜひチェックしてハッピーな毎日になりますように!
著者:茨木アヤコ
元教員。今はwebライター兼1児の母。仕事は執筆、趣味も執筆。面白く、読みやすい体験談をお届けできるよう心がけています。