【あらすじ】入浴時のセルフチェックで乳房のしこりを発見した、はるたけさん。はっきりとわかるほどサイズが大きく、慌てて婦人科を受診しました。そこで一通りの検査を受け、医師からは「がんではないとは言い切れないけれど、良性の葉状腫瘍の可能性が高い」と言われます。
検査の結果が出るまで2週間ほど。がんでないことを祈りながら、結果を聞きに再度婦人科を受診しましたが……?
検査結果はどうだった?
※乳房葉状腫瘍とは:乳腺腫瘍の一種。良性であることがほとんどですが、悪性の場合は全身に転移する可能性があります。初期の状態は、線維腺腫とよく似ているため区別しにくいですが、葉状腫瘍は急速に巨大化する特徴があるので切除手術が必須です。
MRIと針生検の結果から、はなたけさんの乳房にできた腫瘍はがんでないことがわかりました。少しホッとするはなたけさんさんですが、腫瘍のサイズが大きいことから、切除手術を行うことが決まっています。
摘出した腫瘍を検査してはじめて、良性か悪性かの判断ができるのです。一般的には数日間入院をして、全身麻酔を行なったうえで摘出手術が進められますが、はなたけさんの場合は腫瘍が乳房の表面に近いところにあることから、局所麻酔をうち日帰りで手術ができることがわかりました。
術後に傷跡が目立ってしまうリスクが残りますが、体への負担は少し軽くなりそうですね。しこりに気づいてから、手術日までスムーズに決まったはなたけさん。実の姉が乳がん経験者だったこともあり、「もしがんであっても、ひとつひとつ冷静に対応していこう」と心構えができていたそうです。
医療監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック 院長)
※この漫画は実話に基づいた体験談であり、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。