急に休むのは許されない
入社当初は、会社から「生理がつらかったらいつでも休んでいいよ」と言われていました。
しかし私の所属部署は、生理どころか、風邪だろうと熱だろうと基本的に出勤をしてほしい……と、今では考えられない就業体制だったのです。そのため、私の上司は熱が出ていても出勤していました。
“がまんをするのが美”という感じで、恐ろしかったのを今でも忘れられません。
当然、部下である私も弱音を吐くことが許されず、熱が出たときもフラフラになりながらも仕事をしなければいけませんでした。
仕事中にひどいおなかの痛み…
そんなある日のこと、その日は生理2日目で朝から大量の経血を見て気分が下がりました。こういう日は決まってひどい生理痛に襲われる……。そう思ったのですが、仕事は休めません。私はおなかにカイロを貼り、鎮痛薬を飲んで職場へ向かいました。
しかし、朝に飲んだ鎮痛薬がなかなか効かず……。このままでは仕事に集中できません。 申し訳ないと思いつつも上司に、勇気を出して「生理痛がひどいので少し休憩させてください」と申し出ました。
すると上司から「生理ぐらいで休憩!? こっちは高熱が出ても仕事をしてんだぞ!」と、言い返されてしまったのです。
同期のおかげでスカッと!
上司の威圧に、私はおなかが痛い中、仕方なく仕事をするしかありませんでした。 上司の生理の理解のなさに「男性だからしょうがないのかな……」と、自分に言い聞かせながら……。
しかし、どうしてもモヤモヤしていた私は、休憩時間に別部署の女性同期に相談することに。 すると、同期は「ありえない!」と、怒ってくれたのです。 同期が共感してくれただけでも私の心のもやは晴れた気がしていたのですが、翌朝……。
なんと、上司が昨日のことを謝罪してきたのです!
どうやら同期が直属の上司にこの件を報告してくれたようで、私の上司は、同期の上司から注意をされたんだとか。
この件以降、所属部署の就労体制が変わり、体調不良で無理に働くことはかなり減りました。上司たちも熱が出たらしっかり休むようになり、部下たちも「休んでいいんだ」という安心感が生まれたのです。
私も熱や生理痛で無理をすることはやめ、家でゆっくり休み、しっかり体調を整えてから仕事をするようになりました。つらいときに寄り添ってくれた同期と、かけあってくれた同期の上司に感謝です。
著者/花山花子
作画/ちゃこ
監修/助産師 松田玲子
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