母乳を飲むことで精神的にも安心していたのだと思います。そんなおっぱい大好き娘が、あんなにあっさり卒乳するとは……。
ある日、娘と一緒にお風呂に入っていたときのこと
出産直後から、母乳がよく出た私。娘も良く飲んでくれていて、完全母乳で育てていました。そのせいか、娘はグングン体重が増加していったのです。健診に行くたび、保健師さんに「本当に母乳だけ?」と言われるほど。ソファに腰かけ、ふっくらとした娘を抱き、ゆっくり授乳する時間は私にとっても癒しタイムでした。
そして、成長するにつれ娘の母乳への執着も強くなりました。夜中に目が覚めたときや、保育園から帰宅したときに「ぱいぱい!」と母乳を欲しがっては飲む娘。きっと、母乳を飲むことで精神的にも安心していたのだと思います。そんなおっぱい大好き娘が、あんなにあっさり卒乳するとは……。
事件が起こったのは、娘が1歳半のころ。徐々に授乳回数を減らしていたものの、夕方の授乳だけはまだやめられていませんでした。
そんなある日、娘と一緒にお風呂に入っていたときのことです。偶然、娘が私のおっぱいをギュッとつかんだ拍子に、母乳が滲んで出てきました。その光景を見た娘は 「ギャー!」と声を上げ、パニックになりながら私にしがみついて泣いています。どうやら、おっぱいから液体(母乳)が出てきたのが怖かった様子。「え、今まで全然怖がらないで飲んでいたのに」と、私は不思議に思いましたが、娘にとっては衝撃的だったようです。
お風呂場でのハプニングが起きてから、娘は母乳を欲しがらなくなりました。一生懸命飲んでいる姿や、飲みながら寝落ちしてしまう姿をしっかりと目に焼きつけたかったのに……あっけなく卒乳してしまい、思い出に浸る時間もありませんでした。
娘はもうすぐ2歳半。お風呂ハプニングから1年近く経ちますが、未だに覚えているようで、お風呂に入るたびに私のおっぱいを警戒しながら見ています。試しに娘に「おっぱい飲む?」と聞くと「飲まないの!」と断固拒否。
このような形で卒乳する子は珍しいかもしれません。あっさりと卒乳されたのは寂しいですが、今思い出してもクスッと笑えるほど、心に残る出来事になっています。
先輩ママの体験談、いかがでしたか?「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。
作画/kazasato
著者:中村ひとか
6歳と2歳の子どもを持つ30代後半のワーママ。元気すぎる子どもたちの育児と仕事の両立に、毎日てんてこまい。心配性な一面があり、不安を感じたら検索魔に大変身する。