出産という一大イベント、どんな展開が待っているのかドキドキしている方もたくさんいるのではないでしょうか。今回は、私の「陣痛」ではなく「恥骨痛」に苦しんだ出産体験をお伝えしたいと思います。
休みなく訪れる恥骨痛
午前8時、陣痛促進剤の投与から始まった出産。数分間隔で陣痛の痛みが訪れるイメージをしていましたが、私の場合、訪れた痛みは休みなく襲ってくる「恥骨痛」でした。
陣痛促進剤の投与から2時間、ハンマーで叩かれるような恥骨の痛みに苦しむものの、陣痛はまだ15分間隔にもなっておらず、院長にも「痛い?陣痛はきてないんだけどなぁ」と言われてしまいました。「じゃあこの痛みはなに?」「いつまで痛いの?」と、一気に不安になりました。
6時間経っても、息ができないほどの痛みがまだ続いていて、こんなに痛いなら帝王切開にして出産を終わらせてほしい……と、弱気になってしまいました。
子宮口全開!恥骨痛が治まる
陣痛促進剤の投与から8時間後、ようやく子宮口が全開に。「先生呼んで!!」という声が聞こえ、まわりがバタバタし始めました。そのころ、不思議と激しかった恥骨痛はなくなっていました。助産師さんに「いきみたくなったらいきんでいいよ」と言われます。
陣痛は相変わらず微弱で、5分間隔という状態が最後まで続きましたが、「もうすぐ子どもに会える!!」と思うと、不思議とまた力が湧いてきました。子宮口全開から1時間後、無事に長男を出産することができました。
恥骨痛の原因は「骨盤のゆがみ」
恥骨痛に苦しめられた出産でしたが、出産後も動くたびに訪れる恥骨痛と腰痛に耐えられなくなり、私は整体院に助けを求めました。整体師さんによると、私の骨盤や恥骨はひどくゆがみ、ゆるんでいて、2人目を産むなら今度は妊娠中から骨盤ベルトをしっかり使用するようにすすめられました。
次の出産ではあの恥骨痛に苦しめられないように、産前からきちんと体のメンテナンスをして出産に挑みたいと思います。医師と相談しつつ、妊娠中から骨盤ベルトも着用するつもりです。
ママにとっても赤ちゃんにとっても、命がけの出産。実際に経験してみないとわからないことも多いと感じました。赤ちゃんはもちろんですが、ママ自身の体も大切にしていきたいものですね。
著者:田中麻奈
元保育士で一児の母。現在は育児に専念するため専業主婦。自身の経験をもとに妊娠・出産・子育てに関する記事を執筆中。趣味は手芸。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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