満員電車で立ちくらみ。いつしか生理が不安定になり…
私が初めての生理を迎えたのは小学校6年生のころ。初経を迎えたばかりのころは3日程度で終わってしまい、生理痛とも無縁でした。中学生になると生理期間も4日から6日間に伸び、生理痛も起こるようになりましたが、高校卒業までは生理周期は安定していました。
しかし、大人になると徐々に生理周期が乱れ始めたのです。私は「いつ生理がきてもいいように」と、常にナプキンと鎮痛薬を持ち歩いていましたが、私にとっては少しだけストレスでもありました。
さらに生理痛の痛みも増し、朝の満員電車で立ちくらみを起こすこともしばしば。生理期間中は憂うつでしたが、仕方ないと言い聞かせて乗り越えていました。
生理がこない! 不安で婦人科を受診
20代後半になるとさらに事態は深刻化しました。妊娠の可能性はないのに、生理が1カ月半以上こなくなったのです。さすがにおかしいと思い、婦人科を受診。生理不順にや生理痛について、気になることをすべて相談しました。
「私の体は異常があるのでしょうか」と先生にたずねると、前の生理から60日以上経っていないので、許容範囲だということを教えてくれました。早期の閉経や無月経の心配はほとんどないとわかり、本当に安心して思わず診察室で涙がこぼれたことを覚えています。
そんな私の様子を見ていた先生が、生理で悩んでいるのなら低用量ピルに挑戦してみたらどうかと提案されたのです。そのとき、私にとっては「未知のもの」で、提案されて戸惑いましたが、生理不順が解消される可能性があることや、生理痛を緩和するメリットもあると知り、思い切って服用を始めることにしました。
低用量ピルを飲み始めてみて
先生から処方された低用量ピルは黄体ホルモンを使用していて、生理の悩みを改善してくれるとのことでした。副作用が心配でしたが、私の場合は少し体がむくみやすくなった程度で大きな変化はありませんでした。
低用量ピルを飲み始めて一番よかったのは、次の生理日がわかることです。生理不順だと、スケジュールを立てづらいですし、「いつくるんだろう……」とイライラが絶えませんでしたが一気に解消されました。生理用品を毎日持ち歩く必要もなくなり、精神的にも安定したことがなによりもうれしいです。
低用量ピルをすすめられたときは、薬を飲み続けることに抵抗がありましたが、実際服用を始めるといいことばかり。ずっと苦しんでいた生理の悩みが解消されたので、もっと早くに相談していればよかったと思うほどです。なにか心配事があるときはただ我慢したり勝手にあきらめたりせずに、専門医に相談することの大切さを学びました。
著者/田中真美
イラスト/sawawa
監修/助産師 松田玲子
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