初めての出産目前に母から聞いた話
今では4回の出産経験のある私ですが、やはり第1子の出産は初めてなことばかりで不安だらけでした。前もって出産がどのような感じなのか母に聞くと、「人それぞれではあるけど……このあいだ出産した従姉は我慢強くて、出産のときに声も出さなかったらしいよ」と。
それを聞いた私は「陣痛ってどのくらいの痛みなんだろう? 声を出さずに我慢できるくらいの痛みなのかな?」と考えていました。しかし、実際に、体験してみないとわかりません。そして、いよいよ私も出産予定日が近づいてきました。
いよいよ病院へ…分娩室から叫び声!?
出産予定日を4日過ぎた朝、おしるしがありました。おなかが少しずつ規則的に張り始めたので一度病院へ行きましたが、まだ子宮口が開いていないからと帰宅することに。夜になりおなかの張りと痛みが出てきましたが、まだ耐えられる痛みだったため、朝になって電話をし病院へ。
子宮口が開きつつあるけどまだ時間がかかりそうということで、階段をのぼって少し運動していました。すると先に分娩室に入っていた妊婦さんの叫び声が、廊下まで聞こえてきました。付き添ってくれていた母と顔を見合わせ、「頑張ってるね。次は私だね」とドキドキしていました。
入院3日目でようやく分娩室へ!
微弱陣痛のため入院2日目に陣痛促進剤を使い、3日目でようやく陣痛の間隔が短くなってきました。夫と母が交代で腰をさすってくれ、助産師さんに言われる通りに呼吸を整えて痛みを乗り越え、いよいよ分娩室へ。
痛みはMAXでしたが、「大きな声で叫ぶと体力使っちゃうから、呼吸整えてね」と助産師さんからのアドバイス。私はここに至るまでの時間が長すぎて、疲れもあり、もはや声も出せませんでした。「大事なのは、呼吸」と意識して、ようやく長男は生まれてきてくれたのです。
私の場合は長時間の陣痛に耐え、体力も限界だったためか、叫ぶことはありませんでした。陣痛中もぐっと堪えるタイプなので、ひたすら激痛の波を乗り越えることに集中。第2子は経験がある分、心に余裕はできましたが痛みは同じです。しかし、産んでみると痛みは忘れてしまいました。子どもの顔を見ると、頑張ってよかったと今でも思います。
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監修/助産師 松田玲子
著者:松田みさと
長男と次男が15歳差の2男2女の母。仕事をしながら子育てに奮闘中。現在はライターとして、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。