長男の出産時を思い出し、イメトレ開始
長男の出産に約3日間という長い時間がかかった私。無事に生まれたことを喜びながらも、産後は体も心も疲れ果てていました。陣痛中は夫がそばにいてくれましたが、私は痛みに慌ててしまい、水分や栄養の補給が満足にできず、呼吸すらおろそかになってしまったので、「焦らずにいられたらよかったのに……」という後悔もありました。
その後、コロナ禍で次男を妊娠。立ち会い出産は不可で、ひとりで陣痛から出産まで乗り切らなければならないと知った私は、「前回の反省を生かして頑張ろう!」と決意し、イメトレを始めたのです。
いよいよ陣痛…イメトレ通りテキパキ行動
出産予定日まであと2週間というころ、深夜に陣痛がきて、私は入院することになりました。陣痛室でまず私がおこなったことは、飲み物の準備と栄養補給。ペットボトルにストローを付けいつでも飲める状態にし、ようかんなどを食べてエネルギー源となる糖質を補給しました。
痛みはつらかったですが、ベッドで横になるより陣痛が進むだろうと考え、その後はアクティブチェア(陣痛の緩和や分娩進行に役立つ、産科用の椅子)に座って過ごしました。その間、常に呼吸を意識することで気持ちも落ち着き、陣痛のつらさが和らいだことを覚えています。イメトレをしていたおかげで、落ち着いて行動することができました。
5時間で出産!助産師さんにも褒められた
結果的に、私は陣痛開始から5時間ほどで次男を出産しました。一般的に1人目のときより2人目のときのほうが早く生まれるとは聞いていましたが、あまりの違いに自分のことながら驚いたものです。
助産師さんたちからも、「すごく冷静だったよね」「テキパキ行動していたね」と褒められました。「ひとりで不安じゃなかった?」とも尋ねられましたが、私はイメトレのおかげで「準備してきたから大丈夫!」と自信を持てたので、不安はまったく感じませんでした。
私は長男出産のときも、あらかじめ陣痛中に使うグッズの準備をしたり、呼吸法の練習をしたりしていましたが、実際に陣痛がくると慌ててしまい、思った通りには行動できませんでした。次男のときはひとりだったことで、逆に冷静になれて、慌てずにいられたのかもしれません。出産後は、おなかの中で一緒に頑張ってくれた次男にも「ありがとう」と声をかけました。
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監修/助産師 松田玲子
著者:香川えりか
4歳と2歳の2児の母。管理栄養士・登録販売者・調剤事務管理士の資格を取得。ドラッグストアで開催されるベビー相談会を担当し、多くのママさんに寄り添ってきた。