「かっ」「けほ」と苦しそうな声を出しながら倒れているとちちゃん。あんころさんがキッチンに行ってちょっと目を離した隙に、何かを口に入れてしまったようです。
「何か飲み込んだのでは!?」と、慌てたあんころさんは、涙ぐみながら応急処置をしようとしますが――!?
ずっとそばにいたのに…なんで!?
何かが詰まっているようで苦しそう声を出すとちちゃん。この事態に「なんで、なんで」と状況が飲み込めず、慌てるあんころさん。
「食べるものなんてなかったはずなのに……」
あんころさんが一番恐れていたことが起きてしまったのです。背中を叩いても何も出てこず、さらに苦しむとちちゃん……。
あんころさんは涙を流しながら、とちちゃんの口を開けてみました。
誤飲対策をしっかり整えていたはずなのに、とちちゃんは何かを飲み込んでしまったのでしょうか……。日本小児科学会によると、子どもの誤飲が疑われるときは、何を飲んだかによって緊急性の高さ、吐かせていいか悪いか、病院を受診するべきかどうかなどが異なるため、何を飲んだか確認することが大切なのだそうです。このときあんころさんは、冷静にならなくてはいけないとわかっていつつも、パニックになってしまったのだとか。対策をしていたつもりだったのですから、無理もありませんよね。不安なあんころさんの気持ちを思うと胸が痛くなりますね。
※乳幼児の口の中に異物が見えており取れそうな場合は手を入れて掻き出しますが、異物が見えない状態で手を入れて掻き出そうとすると、口内を傷つけたり、嘔吐を誘発したりするほか、異物を奥に押し込んでしまう可能性もあるので危険です。奥まで手を入れることはしないようにしましょう。
監修/助産師 松田玲子