出産直後の母の体は…
2020年の秋。4,452gという巨大児を出産した、ミロチさん。
産後、初めてごはんを食べようとしたのですが……。
※医療スタッフのマスクは省略して描いています。
助産師さんが持ってきてくれたホワイトソースがかかったオムライスに目を輝かせ、頬張ったミロチさん。
しかし、急に頭と体が重くなりうつ伏せ状態に。
病室を訪れた看護師さんに「貧血かも!」と言われ、鉄剤を持ってきてくれることになりました。
看護師さんから「危ないから、動かないでね!」と言われたミロチさんは、ベッドに横になりながら、「もうここ(おなか)にはいないんだ……」出産したわが子のことを思いながら眠りにつきました。
その後、夕食を持ってきてくれる音で目を覚ましたミロチさんは、トイレに行ってから、食事をすることに。しかし、出産直後でミロチさんはトイレの仕方がわからなくなっており、困っていると、ドアの外から「水の音で尿意を誘うのです……」とのアドバイスの声が! 看護師さんのおかげで無事終了したミロチさんはひと安心。
また、明日から息子との同室に心を躍らせていたミロチさん。
しかし、貧血やおまたの激痛で歩行すらも時間がかかる状況に「こんな体で世話すんの!?」と不安になってしまいます。
ミロチさんは「明日の朝には多少回復しているだろうし……」と次の日に備えて、ごはんを食べていましたが、出産1日目。体の回復どころか、全身筋肉痛と腰痛が追加されていて……!?
◇ ◇ ◇
産後、体の不調に悩まされていたミロチさん。
出産後から約6〜8週目までの時期を「産褥期(さんじょくき)」と言うのだそう。
産褥期は、妊娠・出産で変化した体が徐々に元の状態に戻っていく時期。ここで無理をしてしまうと、産後の回復が遅れるだけでなく、場合によってはしっかり回復できずに、尿もれや骨盤臓器脱(子宮が体外に出てきてしまう症状)になることもあるのだとか。
ミロチさんは「産後1日目からお世話する人なんかいっぱいいる……」と考えていましたが、今後の自分の人生をより健康な状態で過ごすためにも、自分の体を労ってゆっくり過ごしてほしいですね。
監修/助産師 松田玲子