おしゃべりなAくんママ
1歳の息子と行く支援センターで出会ったAくんママは、とにかくおしゃべりな人。ニコニコしながらたくさん話を振ってくれて、「話しやすい人だな」と思っていました。息子のAくんは生後9カ月から歩き始め、1歳になるころにはいくつか単語を話せるほど、周りと比べて発達の早い男の子でした。
さらに会話の中から読み取るに、Aくんママの実家は地主さんだそうで、なかなかのお金持ちのよう。ざっくばらんに話すAくんママからそのことを聞いたとき、最初は「そうなんだー」くらいに思っていたのですが……。
「わかる〜」から始まるマウント
ある日、他のママ友・Bさんが、娘さんの1歳の誕生日について話していました。Bさんは娘さんのために飾り付けや料理を目いっぱいこだわり、素敵な誕生日になるよう頑張ったとのこと。見せてもらった写真は本当にママのこだわりいっぱいで、素敵なお誕生日だったのだと感動しました。
するとAくんママは「わかるー!」と話に入ってきて、「うちも1歳の誕生日のときは、○○(高級店)を貸し切りにして、装飾もプロにお願いしたんだ!」と写真を見せながらニコニコ。Bさんの顔が少し引きつっているように見えました。
マウント発言は天然?わざと?
他にも、子どもが1歳半を過ぎても歩かないと話すママには、「わかるー! うちの子は今1歳ちょうどで、歩けるのだけどまだジャンプが下手で……。なかなかできないと不安になる」と言う場面も。
また、家の車をファミリーカーに買い替えようか迷うと話すママに、「わかるー! うちは迷ったけど、子どもが生まれる前に○○(高級外車)を買ったよ! 運転しやすくておすすめ!」と、まったく価格帯の違う車種をおすすめしていました。
どの内容もとびきりの笑顔で話すので、Aくんママのマウントが天然なのか、わざとなのか、イマイチわかりません。
いつしか、他のママの間でAくんママは「マウントママ」と、裏で呼ばれるようになっていました。ただ、時々飛び出すマウント発言に驚くことを除けば、話しやすいAくんママ。私はとくにマウントを気にせず付き合いつつ、あくまでも息子の友だちのママとして、程よい距離感で付き合うことを心がけています。
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イラスト/ななぎ
著者:山口花
田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。