ダル重…。動けないほど体が重い
私は敏感肌で肌トラブルに悩まされやすく、生理が近付くにつれその傾向が顕著になります。吹き出物が出たり、肌の乾燥がひどくなったりといろいろな症状が現れ、普段使っている低刺激の基礎化粧品にもピリピリとした刺激を感じてしまうのです。肌トラブルが深刻になると、外に出て人に会うのがおっくうになり気分が落ち込みます。
また、全身がむくんだような状態になり、とてもダルい日々が続きます。体重が増えているわけではないのに、体全体が重たくてつらい……。動くのがおっくうになると、活動能力も低下してしまいます。
小さなことにもイライラ
生理が近付くにつれ、ささいなことに対しても怒りを感じイライラしやすくなります。冷静になって振り返ると「どうしてあの程度のことに怒りを覚えたんだろう」と自己嫌悪に陥ることも。イライラを感じてしまうのは仕方がないにしても、周囲に怒りをぶつけるのは避けようと心掛けています。
また、生理前は神経質になり、不安感が強くなることも多いです。普段以上にいろいろなことを心配したり、不安を覚えたりしやすくなります。翌日の仕事について思い巡らせていくうちに、不安が高まり眠れなくなることも少なくありません。
また、いろいろなことに対する興味を失い、無気力になってしまうことも多いです。物事への興味だけでなく、他人に対しても興味を失ってしまいがちで、友人ともあまり積極的に関わりたいと思えなくなってしまうのです。
私流のPMS対策を試してみると?
このようなPMS(月経前症候群)症状の対策として、生理前はできるだけリラックスして過ごすようにしています。スケジュールを詰め込み過ぎず、自宅で過ごす時間を増やすことで精神的な症状についてはずいぶん緩和されてきました。また、睡眠時間を十分に取るようにしてからはPMSの身体的・精神的な症状が軽減されたように思います。おそらく睡眠不足が影響して肌状態が悪化したり、精神面で不安定になったりしていたのもあったのだと思います。
ほかに、入浴習慣を見直したこともよかったと感じています。お風呂にお湯をためずに、シャワーで済ませてしまうことが多かったのですが、半身浴をするようになってから精神的にリラックスでき、むくみも解消されました。入浴後には、好きなシトラス系の香りのボディクリームを塗って肌を丁寧にケアする習慣がつき、少しずつですが肌荒れも解消されています。
私は生活全体を見直し睡眠や入浴の習慣を変えてみることで、PMSの症状が緩和されてきました。症状が完璧に現れないようにすることは無理でも、今後もいろいろな対策を取り入れて少しでもつらさを軽減できるようにしてゆきたいです。
著者/海野麻子
イラスト/もふたむ
監修/助産師 松田玲子
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