誤飲のことで頭がいっぱいになっていたあんころさんを救ってくれたのは、ゆぴちゃんの「一緒に頑張ろう」というやさしい言葉でした。
今までイライラしていたあんころさんは我に返り、落ち着きを取り戻しました。すると、家族にも変化が……。
タバコを置きっ放しにした夫だが‥
※子どもが誤ってたばこを食べたり、ニコチンが溶け出した液体を飲んだりすると中毒を起こす危険性があります。子どもがたばこや吸い殻を誤飲することがないよう、子どもの目の前でたばこを吸わない、子どもの手の届くところにたばこや灰皿などを置かない、飲料の缶やペットボトルを灰皿代わりに使用しないなどの注意が必要です。
「一緒に頑張ろう」
長女のこの言葉のおかげで、あんころさんは自分を取り戻しました。
それからは、声を荒げることもなくなったあんころさん。家族と笑顔で会話をするようにしたり、頑張っているところを褒めてあげたり、できることを少しずつやっていくと家族間に大きな変化が現れ出しました。
家族みんなが協力し合い、とちちゃんの誤飲を気にかけるようになったのです。
この変化にあんころさんは、
「ありがとう。一緒にとちのことを考えてくれて」
と、感謝の気持ちを伝えられるようになりました。
その後、とちちゃんは1歳9カ月を迎え、口に物を入れることはだいぶ減ってきましたが、走り回るやんちゃな時期。家族みんなで、とちちゃんを見守るあんころさん一家でした。
夫婦間や家族間ですれ違いや溝を感じたときなどは、あんころさんのように相手の思いやりに気が付かず、イライラしてしまうことはよくあるのではないでしょうか。心に余裕がないときほど、立ち止まって落ち着いて考えることが大切なのだなと、考えさせられます。そして、家族に感謝の気持ちを伝えたり、助けを求めたり、しっかりコミュニケーションをとることがなによりも大事なことなのかもしれませんね。
※赤ちゃんは、口に入れたり舐めたりする行為から、それらがどういったものであるかを認識して学習していると言われています。そのため、口に入れたり舐めたりする行為は赤ちゃんの成長にとってとても大切です。ただし、口に入れると危険な物もあるので注意が必要です。特に、直径39mm以下の物は赤ちゃんの口に入るため、誤飲の原因に。手が届く範囲に置かないよう徹底しましょう。
監修/助産師 松田玲子
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