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逃げ出したくなることも…若いころから「会話が苦手」だった私が少しずつ克服できた理由とは

若いころから会話がとても苦手。会話の最中、沈黙になるのが怖いのと、相手が退屈しているのではないかと気になって落ち着かないのとで、いつも逃げ出したくなりました。相手を楽しませなくてはという気持ちから、話すことに対するプレッシャーがとても強かったのです。話したくないあまり、知り合いに会いそうになると、避けて隠れることさえも。そんな苦痛の種だった会話に苦手意識がなくなった理由をお伝えします。

 

初めて聞きじょうずと言われてびっくり!

38歳くらいのとき、山梨のワイナリーで初対面の人ばかりが集まってぶどうの収穫をお手伝いするというイベントに参加しました。イベントとはいえ、一人ひとりが作業人員として集められていたため、慣れないうちは誰もが無言で収穫に集中。しかし、1時間ほどたつと参加者全員がリラックスムードに。いくつかのグループに分かれたぶどう棚の下で控えめに会話が始まりました。

 

私も、向かいで収穫していた男性と少しずつ話し始めました。相手の方の話は非常に興味深く、私は手を動かしながらも次第に夢中になって聞き入ってしまいます。気付けば作業終了の時間。

 

その後、ワイナリーのスタッフの方から私が話していた相手の方は普段とても無口なのだと伺いました。そして、「聞きじょうずなんですね! 」と言われたのです。これまで誰からもそんなふうに言われたことがなかったので、非常に驚きました。このことが、「聞く」ということを意識し始めたきっかけになったのだと思います。

 

SNSとの出合いで広がった人間関係

SNS

 

その後、転居により知り合いが1人もいない場所に住むことになりました。毎日、自宅と会社を往復するだけ。自分の世界が広がらないことをつまらなく感じ、40歳を過ぎたころにTwitterを始めました。近くに住む人とつながりたかったので、地元の人を中心にフォロー。私が住む地域はSNSで親しくなった人たちが実際に会う「オフ会」が盛んなエリアでした。私も、Twitterでつながった人からバーベキューに誘われ、初参加。その場でつながった人から別の会に誘われて参加……を繰り返しました。

 

最初は緊張で頭が真っ白になり、何を話しているのかもわからない状態でした。でも、初対面の人と会う機会が増えるにつれ、相手を観察する余裕も出てきました。そして、相手も緊張していること、緊張感は伝わってしまうことに気付きました。自分だけが話したり、相手を楽しませたりする必要はないのだと気持ちが軽くなっていきました。

 

同時に、私は人の話を聞くことが好きかもしれないと気付いたのです。このころから人とのコミュニケーションが「話す」ことから「聞く」ことへとシフト。会話は、相手を知り、理解するためのものだと考えるようになりました。

 

 

他人に対する興味がどんどん湧いてきた!

会話

 

あれこれ質問して相手の話を聞くことが、私にはとても合っていたようです。自分から何か話さなくては……と思っていたときには苦痛でしかなかった会話が、うそのように楽しくなっていきました。話す相手に対して、頭で考えるより前に聞きたいことがあふれてくるようになったのです。1つ質問して答えが返ってくると、それに対してまた聞きたいことが出てきて会話が広がっていきます。そんなことを繰り返すうちに、いつの間にか人と話すことが好きになっていました

 

そしてなぜか、若いころにとらわれていた、沈黙と会話の相手を退屈させてしまうことへの恐怖感が、年齢を重ねるごとに気にならないように。20~30代のころは相手を楽しませたい、すごいと思ってほしいという気持ちばかりが強くて会話を楽しむ余裕がありませんでした。

 

でも、40代も後半になり、話す相手が楽しいかどうかは相手次第、まずは自分が楽しもうと割り切れるように。何よりも、知らなかった人のことを少しずつ知っていく楽しさにすっかりハマってしまいました。話す相手がどういう人か、普段は何をしていて、どんな物やことが好きなのか……他人に対する興味は尽きません。

 

まとめ

最近は、会話に対しての苦手意識はほぼなくなりました。ただ、自分のことを話すのは相変わらず苦手です。自分に話を振られると、まだ構えてしまいます。聞くことを楽しめるようになった現在、これからの課題はもっと自分の話をすること。相手を知るだけでなく、自分を知ってもらうことも同じくらい大切なのだと思います。

 

退屈かどうかは相手が決めること。まずは自分が楽しんで、聞くことと同じくらい話すことも好きになりたいです。それができたとき、会話への苦手意識を完全に克服できるのだと思っています。いつの日か、気負いなくリラックスして相手の話も自分の話も楽しめるようになるのが私の目標です。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

イラスト/サトウユカ

 

 

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著者:ノザキカオリ

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