更年期後半や閉経後は黄色いおりものが出やすい
駒形先生によれば、更年期後半や閉経後に出る黄色いおりものはよくあることだそうです。
「おりものとは子宮、腟および外陰部からの分泌物のことです。子宮内や腟の老廃物や古い細胞などが混ざりあったもので代謝、炎症、物理刺激などにより分泌されています。通常、無色透明もしくは白っぽい色をしていますが、更年期後半や閉経後は腟内の分泌物が減って潤いがなくなり、本来持っている自浄作用が減少してしまいます。そのため、雑菌が増殖すると、黄色いおりものが出やすくなります」(駒形先生)
今までと違うおりものが出ると心配になりますが受診しなくても良いのでしょうか。
「痛みやかゆみがあって日常生活に支障が出る場合は受診しても良いでしょう。なければ様子を見て大丈夫です」(駒形先生)
なお、腟は37度以上の体温がないとうまく機能せず、雑菌が増えやすくなるそうです。体を冷やさないことで黄色いおりものは予防できるとのことです。
茶色いおりものは大丈夫?
駒形先生のもとにも、「茶色いおりものが出た」と受診する女性は多いそうです。しかし、それは茶色いおりものではなく出血なのだと先生は言います。
「茶色いおりもとは、おりものに血が混じり、血が酸化して茶色くなっているだけ。医師としては出血と診断します。40代、50代で避妊なしの性交経験がある場合、不正出血は子宮頸がんなどさまざまな病気のサインであることがあります。まずはそれらの検査をして否定できるかどうか調べ、否定できればホルモンバランスの乱れが原因ということになります」(駒形先生)
実際のとこ、多くはホルモンバランスの乱れが原因だそうです。また、生理直後、終わったと思っていたのに残りかすのような少量の茶色い血が出ておりものが混ざることがありますが、それは心配ないそうです。
ピンクのおりものは大丈夫?
また、ピンク色のおりものが出た、というケースも多いそうです。
「ピンクも、茶色と同様おりものに血が混じったもので、出血となります。生理と関係なくピンクや茶色いおりものが出たら、痛みやかゆみがなくても受診したほうが安心です。ピンクや茶色いおりものが続けて出ていたのに、痛みが出てから受診では病気が進行してしまう恐れがあります」(駒形先生)
駒形先生によれば、不正出血が出ても放置し、病気が進行してから受診する女性も多いと言います。茶色やピンクのおりものが出たら受診を心がけましょう。
まとめ
黄色いおりものは腟に雑菌が増えているサイン、茶色やピンクは不正出血ということ。女性は生理で出血を見慣れているから放置しがちなのでしょうか。不正出血は病気のサインの可能性もあるので、早めに受診するようにしましょう。
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取材・文/mido
ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。