気が付けば明け方の日々
結婚を機に30代から在宅で仕事を始め、現在は41歳の私。家族は夫と小学1年生の男の子が1人です。仕事は自宅で学生のリポートの添削指導。2020年からはライター業にも挑戦。
そんな私の毎日は、朝家族を送り出したら昼間に仕事をして、家族が帰宅したら仕事は中断、家事をします。夕飯の支度、洗濯物の取り込み、お風呂、子どもの寝かしつけに格闘したあと、仕事を再開するのはだいたい22時ごろ。そこから仕事をすると終わるのは深夜。数時間寝て、朝は家族のために7時ごろに起きる生活です。
それでも、もともと夜型の生活リズムだったので、それほどつらいとは思いませんでした。30代までは……。そんな生活パターンも、40代を迎えたころ、「あれっ? おかしいな」と感じ始めます。だんだんと夜寝付けなくなったのです。深夜の3時、4時まで起きていても眠れない日々。眠れずに朝日を見た日も少なくありません。
そんな私を見て夫は「早く寝ろ!」と𠮟り飛ばします。「眠れないなんてぜいたくだな!」と言わんばかりの夫の剣幕に、「こんなに疲れているのに眠れないのよ! 夫なのに心配じゃないの!?」と怒りと絶望感が沸き起こりました。
不眠の原因は更年期!?
「寝なければ…」と焦るほど眠れなくなる日々が続きます。寝る前にアロマをたく、ヨガをおこなってみるなど、不眠に効くといわれることを試してみましたが、なかなか寝付きは良くなりません。寝付きを良くするために何かを始めると、凝り性の私はアロマオイルの性能を調べたりヨガのポーズを調べたりして、ますます目がさえてしまいました。
夜中に起きているとおなかが空くものです。もちろん体形は気になるため、間食をしないように我慢しますが、深夜になると空腹に耐えられません。「ひと口だけ」と思って甘い物を口に入れると止まりませんし、夜中に食べるとなぜかおいしく感じてしまいます。夜食を取ってしまうことが増えてしまいました。
やがて夜中に私が起きていると、どんなに気を付けていても私が動く気配を感じたり物音が聞えたりするのか、子どもが起きてくるようになりました。深夜に目を覚まし、目をこすりながら「ママ…」と襖を開けて私を探しに来るわが子を見て、ハッとわれに返ります。「本気でなんとかしなければ!」と不眠の原因を調べ始めました。すると厚生労働省のサイトに更年期では自律神経失調症に似た症状が表れるという情報を見つけました。更年期が原因で不眠になることがあるようです。
諦めて寝る!発想を切り替えて乗り切る
子どもが寝た後「ちょっとだけやってしまおう」と思って仕事を始めると、どんどん仕事モードに突入し眠れなくなってしまうパターンがわかった私。
夜は寝付きやすくするために、子どもを寝かしつけてから深夜に仕事を再開する生活パターンを見直しました。「深夜に交感神経を高ぶらせないように、いっそ夜に仕事を再開するのをやめよう!」と考えたのです。
わが家では子どもは「21時就寝」を目標にしていたので、私も子どもと一緒に21時に就寝することに。21時に就寝するためには、家事を前倒ししないと間に合いません。その分昼間に集中するか、仕事に優先順位をつけて今日中にしなければならないことだけに取り組むようにしました。
3カ月たった今も、用事がない限り21時就寝を続けています。正直なところ、最初のうちは21時就寝を受け入れられませんでした。「まだやることがあるのに……」と心残りな状態でしぶしぶ布団に入ったものです。
しかし、心と違って体は正直なもの。21時就寝生活を送るようになってからは、朝のだるさや疲れを感じることが少なくなり、日中も活動的に動けるようになりました。
まとめ
更年期が原因で不眠になることもあることは、自分が体験するまで知りませんでした。しかし、更年期でホルモンバランスが崩れることで自律神経も乱れ、夜に仕事することで興奮状態になり、眠れなくなっていたようです。
生活リズムを改善したことで不眠は解消。これからは家族とのバランスを大切にしつつ、自分自身の自律神経やホルモンバランスの乱れを理解して体調をうまくコントロールしていきたいと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
イラスト/サトウユカ
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著者:saki
小学生の男子を持つ。40代に入り体力の衰えや体調の変化を感じ始めている。子どもの「遊ぼうよ~」に応えたくても体力気力がついていかず悩む日々。