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「このままでは…出産できない体になる」体の異変を放っていた私が告げられたことは

私は中学3年生のころ、生理が止まったことと、生理が3カ月間続いたことがありました。初潮から間もないころということもあり、最初はまったく気にしていなかったのですが、母に連れられて婦人科を受診した結果……。

「このままでは…出産できない体になる」体の異変を放っていた私が告げられたことは

 

生理が止まっていた中学校の2年間

中学校に入学して、柔道部に入部した私。減量し階級を2つ落として試合に臨むことを顧問の先生と決めました。日々のトレーニングは過酷で、食事制限もかなりしていました。給食もほとんど食べず、部活の前に栄養ゼリーを摂取するだけの生活。担任の先生からは心配されましたが、私は「痩せたい!」と意地になって減量し続けました。

 

そんなある日、生理が止まってしまったのです。しかし、私は白い柔道着に経血がつく心配もなくなるし、心の中では「ラッキー」と思っていました。自分の体に大きな危機が訪れているとも知らずに。

 

卒部後に生理が再開。しかし!?

それから部活にのめりこみ、生理がきていないことも忘れていて気づけば中学3年生の夏まで生理は止まったままでした。

 

生理がきたのは、中学3年生の夏の引退試合を終えた約1カ月後。生理再開後、経血量がとても多く、夜用の大きなナプキンでも間に合わないほどの経血量でした。そして、1週間が経っても生理は終わる気配がなく、むしろどんどん出血は多くなるばかり。

 

中学生だった私は、恥ずかしくて親にも友人にもこのことを言えませんでした。ただただ、経血が漏れないように気をつけるだけ……。

 

母の気づきで病院へ。そして…

生理が再開して2カ月が過ぎたころ、まだ出血は止まっておらず、量も多いまま。次第に立ちくらみが続くようになりました。そんな私を見ていた母が「もしかして……まだ、生理終わってないの?」と聞いてくれたので、思いきって今までの経緯をすべて話すことに。すると母は顔色を変えて「婦人科に行こう」と言ったのです。このときの私は「大袈裟だな」と思っていましたが、母と一緒に婦人科へ行くことに。

 

診察結果は、生理ではなく不正出血でした。栄養摂取が大切な成長期に過度の減量をしたことでホルモンバランスが乱れたことが原因とのこと。

 

「このままだと貧血で倒れるし、子どもを産みたいなと思ったときに産めない体になるよ」と婦人科の先生に言われたとき、私はやっとことの大きさに気づいたのです。

 

その後は、処方された薬を飲み、食事の栄養バランスに気をつけながら標準体重まで戻しました。そして、ホルモンバランスを整えることで少しずつ生理の周期が元に戻っていったのです。元に戻るまで1年半かかってしまいました。

 

 

私は栄養摂取が大切な時期に過度な減量をしたことで、無月経となり、その後不正出血をすることとなってしまいました。

 

今では2児の母をしていますが、危うく子どもを産めない体になってしまうところでした。体は自分が思うよりちゃんと危険を察して教えてくれていることを経験し、それからは無理な減量やダイエットはしないようにしています。

 

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

著者/なかやまあゆみ
イラスト/かたくりこ

監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

 

 

ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!

 

 

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