ママ友からの質問にびっくり
ある日、私は5歳の子どもを公園で遊ばせながら、仲のよいママ友たちと立ち話をしていました。すると、ママ友の1人が「ねぇねぇ、生理のとき、子どもとのお風呂ってどうしてる?」と聞いてきたのです。
突然の生理の話題に私はびっくり。そもそも子どもがいる前で生理の話をするのは抵抗がありNGだと思っていた私は「子どもに聞かれちゃう。今ここで話すのは勘弁してよ……」と焦り、うまく返事をすることがでませんでした。
わが子が近寄ってきて…
しかし、私の気持ちとは裏腹にママ友は「実はこの間ね……」と話し始めてしまいました。
「生理のときに子どもとお風呂に入ったんだけど、ナプキンを見た子どもに『ママおむつしてるー!』って言われちゃったの! なんて言えばいいか、すごく困っちゃって。みんなはどうしてる?」と、躊躇することなく大声で話すので、私は思わず圧倒されてしまいました。
ほかのママ友は「うーん、おむつしてるって言われても説明に困るよね」「生理のことを教えるのはまだ早いよね」というように特に驚いていない様子。
ママ友たちが生理の話を続ける中、困惑が表情にも出ていたのか、しばらくして駆け寄ってきたわが子に「お母さん、どうしたの?」と顔を覗き込まれました。「生理の話を聞かれたくない!」と思った私は、わが子に「なんでもないよ! 家に帰ったら話すね」と慌てて返答することに。
考えに変化が!
結局、私は帰宅してからもわが子に生理の話をすることはありませんでした。しかし、今では「生理は恥ずかしいことじゃないし、子どもに対してもっとオープンに生理の話をしてもよかったのかもしれない」と思っています。
なぜなら、生理は女性の体に起こる大切な変化で「知識として知っておくことは、わが子にとって大切なことなんじゃないかな」と考えるようになったからです。
あのときの私は、ママ友から突然飛び出した生理の話に驚き、子どもに聞かれたらどうしようという一心でした。しかし、そのように決めつけることなく「ママ友の悩みを解決したい」「子どもに生理について教えることも大切かもしれない」という思いで話を聞いていたら、また違った対応ができていたかもしれません。
子どもの成長過程で、いつか知ることになる生理の話。今では、子どもに対して生理の知識をオープンに話すことは悪いことではないと思っていますし、機会があれば話してみようかなとも思っています。
当時、ママ友が生理の話を始めたときには構えすぎてうまく返事ができなかった私ですが、またママ友との間で生理の話になったときには、困惑するのではなくもっと気を楽にしてママ友の話を聞きたいなと思います。
著者/nanoka22
イラスト/マメ美
監修/助産師 松田玲子
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