もともとは一切家事をしなかった夫
私はもともとシングルマザーで、初婚の夫との間に生まれた長女を連れて現在の夫と再婚しています。夫の仕事の関係で1年間は別居婚をしていて、その間に長男を妊娠。1年間の別居婚後、一緒に暮らすことになりました。
私は長男の妊娠中もフルタイムで仕事をこなし、家事もほぼすべて担当していました。そのため、2人で暮らし始めてからも私ひとりだけが家事をおこなっている状態に。そのことにどんどんと不満が溜まっていった私は、夫と話し合いの場を設けることにしました。
しっかりと自分の思いを伝えると、夫は家事に協力してくれるようになったのです。ただ、その話し合いの際「言われないと気付かないから、やってほしいことは言ってほしい」と、夫から言われました。
「自ら気付いてやって」は難しい
夫から「やってほしいことは言ってほしい」と言われたとき、私は正直「自分で気付いてやってよ!」と思いました。でも、よくよく考えると主婦歴8年の私と、ひとり暮らしの経験が2年しかない夫だと、家事スキルが全然違うことに気が付いたのです。
私は普段の家事がルーティン化しているのでできるけれど、夫に同じレベルを求めるのは難しい……。
そのため、夫の言葉通り、お願いしたいことは私からこと細かに伝えるようにしました。「最後、お風呂に入ったら、お風呂掃除をして最後は排水口のゴミを取ってほしい」「私が仕事で夫が休みの日は、夜ごはんを作ってほしい。子どものことを考えて、野菜も取り入れた料理にしてほしい」などです。
自ら気付いてやってくれる夫に
その話し合いから丸6年が経ち、現在では子どもも3人に増え、夫はひと通りの家事ができるようになりました。
私が末っ子のミルクをあげていて手が離せないと、食事の支度の仕上げをしてくれることを始め、子どもたちを寝かせている間に夕食の片付けやお風呂掃除もしてくれるように。
あるとき、私がふと「家事をするのは嫌じゃない?」と夫に聞いたことがありましたが、「やらなくていいなら全然やりたくないけど、家事をしなきゃ家が回らないじゃん。特にうちは子どもが多いし、1人で全部は負担が大きすぎじゃない?」と言ってくれました。
結婚当時は一切家事をしなかった夫が、今では私や夫の親もびっくりするほどに家事をしてくれています。夫は、実際に自分が家事を担当してみて、大変さがわかったことで私1人で全部をするのは大変だ、と思ってくれたようです。夫が家事をしてくれていることを当たり前と思わず、感謝の気持ちを持ち続けたいと思っています。
著者/吉川みきな
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