はちみつこさんの退職まで、残りわずかとなったある日、先生方が子どもたちとお別れの会を開いてくれました。4月には呪文のようように「あやな先生がいい」と言っていたりく君が泣いてくれる姿に、“子どもたちには何て残酷なことをしているんだろう。たった3カ月で辞めるなんて、悔しくて、情けない……”と涙します。
黒井奈保育園を辞めてから
黒井奈保育園を辞めたはちみつこさんは、保育園で働く気にはなれずに、飲食店でアルバイトを始めました。
朝のオープンからラストまで、週5〜6、1日10時間ほど働いていたのですが、黒井奈保育園に比べると、天国のように感じていました。
休憩は2時間ほど取ることができて、その間は何をしていても良かったそうです。
しかし半年ほど経つと、“保育園で働きたい”という想いが復活し、新しい保育園で働き始めます。
新しい保育園では、勤続◯十年のお局さんがいました。
その他にも、いろいろあり、新しい先生が入ってきては1週間から数ヶ月で辞めていくということが続きましたがが、はちみつこさんには合っていて、結婚し、産休に入るまで丸3年間働きました。
数ヶ月後、谷先生と会い、はちみつこさんが辞めた後の話を教えて貰いました。
新しい先生が入っても2週間ほどで辞めてしまうこと。
そこで、森先生が疑問に思い、個別で話を聞いて、休憩時間が出来たこと。
飲食店で1日10時間働いて、気持ちが復活するほど、黒井奈保育園は大変だったということですね。無事に辞めることができて良かったですね。谷先生にも休憩時間ができて良かったですね。