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「ロマンチックな彼にメロメロ♡」だった私が、突然彼に「別れ」を切り出されたワケは

コロナ禍前から、私の週末のお出かけといえば郊外のショッピングモール! そして、どこに行っても顔見知りだらけ!というような地方都市では、友だちの紹介も、辿っていくと必ず誰かの知り合いです。そんな街に住む私にとって、マッチングアプリは自分の知らない世界の誰かと出会える最適で最高の手段でした。

 

マッチはするけどピンとこない、付き合えない

幸運なことに、住んでいる場所が遠くても数人の男性とマッチングして、1回目のデートまでに至っていました。

 

しかし実際に会ってみると「何かが違う」と感じてしまい、いずれも関係はなかなか発展せず、LINEを送りあいつつ途切れはしないという状況に。結婚どころか付き合うことにも発展しませんでした。

 

諦めたころにチャンスはやってくる

そんなとき、海外生まれ・海外育ちで、超一流米国企業の研究者である男性とマッチング。ちょうど仕事で東京にきているとのことでした。興味本位でやりとりを続けていたところ、お互いの海外生活経験に共通点があったことで、マッチングアプリスタート後初めて相手と意気投合することができました。そこからは話が進み、初デートは彼が自分の昼休みに新幹線に乗って会いに来てくれることに。

 

デートでは話も盛り上がり、別れ際に突然、彼から「僕の苗字に変えられる?」と聞かれました。私が「大丈夫だ」と冗談交じりで返答したところ、じゃあ、毎週東京から通うね、君に会えるなら大した距離じゃないよ、と驚くような言葉をかけられ、なんとロマンチックな展開なんだろうと思っていました。

 

それからは毎週末、新幹線とタクシーを使って私が住むところまで会いに来てくれ、さらに激務の中でもときどき昼休みを利用して会いに来るという彼の行動に、私はすっかりメロメロになっていました。

 

彼は超合理的

ところが、激務の彼は会いには来てくれるものの、日々のLINE連絡や返信、電話は皆無でした。彼の献身的な行動こそが真実であり事実であると素直に受け止めておけばよかったものの、未熟な私は毎日連絡がないことに対して彼を責め、私も無視してやる!と週末の予定を2週連続でスルーしてしまったのです。

 

すると……ある日、彼から「君とはうまくいかないと思います。別れましょう」とまさかの連絡が届いて……。

 

私としては、駆け引きや焦らせようとしたつもりだったのですが、彼には通じなかったよう。「不安定な人間は信用できません。なぜなら裏切るからです。だからもう二度とお会いしません」とLINEが1通きたのみ。きっぱりフラれてしまいました。あんなに情熱的で猛アピールをしてくれ、結婚にも前向きだったのに……。

 

 

そのあとはショックというよりも、彼の潔さに感心するばかりでした。アメリカ人は合理的だとは思っていたものの、実際に裏切り行為をしたわけでもないのに、未来を予測して、こうも簡単に関係をスパッと切れるものなのかなあと不思議でもありました。

 

とはいえ、結婚という目標を達成するために、不要な無駄をなくそうとする姿勢は私にとっても学びがありました。自分の「結婚したい!」という目標を達成できそうにない相手と、ダラダラと続く関係や時間は必要ないのだと思わせてくれたのです。彼に倣って自分の時間を大切にするために、メリハリをつけてマッチングアプリを利用したいと思っています。

 

著者/天木 みみ

 

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