電車で席を譲らない彼
私が過去に付き合っていた彼は、電車の中で席を譲ろうとしない人でした。電車で席に座ったらすぐに寝るか、スマホをいじってばかり……。目の前にお年寄りや妊婦さんが立っていても目もくれず、自分から席を譲ることは決してありません。
交際を始めたころは「体調が悪くて寝てしまっているのかなあ」「どうしても急いで調べなくていけないことがあるから、スマホをいじっているのかなあ」と思っていました。
彼への気持ちは冷めるばかりで
しかし、電車に乗るとすぐに寝てしまうかスマホをいじるかで、周囲を見ようとしない彼に対して、私はだんだんと恥ずかしさを感じるように。
電車で席を譲ることは、周りの状況を見て自分になにができるかを考える行為でもあると思います。自分のことばかりで周りに目もくれやしない彼の姿を見て、私は「彼にとって、周りの人たちを気づかうことはすごく難しいことなのかもしれない」と思うようになったのです。
次第に、私は彼への気持ちが冷めていきました。電車に乗って席を譲らないことだけが別れの原因だったわけではありませんが、私の中でマイナスポイントの1つになったのは事実です。
付き合い始めたころは楽しいと感じていた彼の話も、時間が経つにつれて、自慢話ばかりだと感じるように。「この人は自分勝手な人なのでは?」と思い始めて、私は彼との別れを決断しました。
夫のいいところ
その後、今の夫と出会いました。夫は当時付き合っていた彼とは違い、周囲への気づかいを行動で示せる人です。電車でお年寄りや妊婦さんが立っていたら、私よりも素早く席を立ち、すすんで席を譲ります。夫は普段から口数が少なく、自分の感情を表現するのが苦手なほうですが、他人への気づかいをしっかりと行動で示すことができるのです。
交際時から結婚した今でもそれは変わらず、心やさしい夫と結婚できてよかったと思っています。
私は電車の中でお年寄りや妊婦さんなどに席を譲るのは当然だと思っていましたが、元彼との付き合いで、その考えは当たり前ではないとわかりました。それでも、周囲への気づかいができる人は尊敬できますし、そんな夫と過ごしていると、「この人と結婚できてよかったなぁ」としみじみ感じます。
著者/nanoka22
作画/霜月いく
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