2時間ぶっ続けで部活をしていたら…
当時、私は中学2年生。大人になった今は自分は経血量が多いほうだと自覚しているのですが、1年前に初潮を迎えたばかりの中学2年生の私は、経血量の多さなど気にしていませんでした。
私が所属していたのはテニス部。学校が休みだったある土曜日に、学校から少し離れた場所にあるテニスコートで、私はテニス部の仲間たちと部活動に励んでいました。この日は生理2日目で、相当な経血量だった記憶があります。しかし、テニスコートからトイレまで距離が離れていたこと、練習の合間に入る休憩時間が短かったこともあって、私はなかなかナプキンを交換できずにいました。
練習を始めて1時間後のことです。水分補給のため数分の休憩を終えて練習を再開したとき、股からドロッと何かが流れる感覚がありました。しかし、そのときの私は特に気にも留めず、そのまま練習を続行。そして部活開始から約2時間後にようやくまとまった休憩がもらえ、私はナプキンを交換するためにトイレへと急いだのです。
下半身が大惨事に!
テニスコートにくる前は家を出る準備に追われていたため、ナプキンを交換するのは3時間ぶりです。そっと部活着(ハーフパンツ)を下ろして、思わず「ぎゃー!」と悲鳴を上げそうになってしまいました。股の部分からおしりにかけて、こぶし大くらいの真っ赤なシミができていたのです! 部活着がこれだけ汚れているということは、当然、下着もナプキンも血まみれです。
運よく友人と連れ立ってトイレにきていたので、「やばい!! 生理でめっちゃ血が漏れてる! 下着だけじゃなくてハーフパンツにも漏れた! 助けて!」と、私は個室の中から大声で叫びました。すると、友人も「マジ!?」と慌てた様子でしたが、「部活着なら誰かに借りられるかも! みんなに聞いてくるね!」と言って、テニスコート付近で休憩している仲間のところまで急いで確認しに行ってくれました。
濡れている感覚…気持ち悪い
その間、私は下着に付いた経血をトイレットペーパーでゴシゴシ拭き取る作業を、何度も何度も繰り返していました。そのうち、先ほど走っていった友人に声をかけられたであろう別の部活仲間がやってきて、「汚れちゃってもいいから使って」と、替えの部活着を手渡してくれ、申し訳なく思いつつもありがたく借りることに。
そして、サニタリーショーツのポケットに入れていた新品のナプキンに交換し、友人の部活着に着替えて、私はようやくトイレから出ることができました。そのあとは仕方なく練習を抜けて帰宅することにしたのですが、念入りに拭きとったとはいえ、まだ下着が経血で濡れている感触があって、帰りの道中はずっと気持ち悪さを感じていました。
股からドロっと何かが漏れる感覚があったときに、早くトイレに行っていれば……と後悔しました。
経験を重ねた今でこそ、経血量の多さやPMS(月経前症候群)にも対処できますが、当時は自分自身の生理を深く理解できていなくてナプキン交換のタイミングを図れず、失敗してしまったのだと思います。この出来事以降は、生理2〜3日目の特に経血量が多い日には、たとえ部活の練習中であってもトイレへ行く時間を作って、ナプキンをこまめに替えるようになりました。
文/桜井彩さん
イラスト/アゲちゃん
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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