若くして子どもを産んだ母
私の母は、18歳で姉を、20歳で私を、そして26歳で妹を産んで育ててくれました。私が小さいころは、共働きの両親を応援するべく家事は姉と分担して、妹の世話もしていたことを覚えています。
そして私が10歳になったころ、私は姉と同じ時期に初潮がきました。しかし、そのころもまだ母は忙しくしていて、私たちの初潮のためにナプキンは準備してくれていたものの「どうやって使えばよいのか」「どのようなナプキンがよいのか」「どれぐらいの頻度で交換すればよいのか」などを教えてくれることはありませんでした。
仕事をしながら、私たち3人を一生懸命育ててくれていたため、おそらく生理のことまで気がまわらなかったんだろうなぁと思います。
私の情報源だったのは?
それでも、幸いにも姉とは初潮の時期が同じだったため、お互いに情報交換をしていました。姉は生理の情報交換を友だちともしていたようで「おむつ型のナプキンをはけば、多い日の夜でも安心して眠れる」という情報を私にも共有してくれました。
初潮がきてから、私の生理周期はきっちり月に1度で期間は7日だったため、次の生理がいつくるのかは、ある程度予測しやすかったです。しかし、当時は今のように生理周期の管理アプリなどなかったため、次の生理予定日が合っているかというのはとても不安でした。
そんなとき、姉が友だちから教えてもらった、ある情報が役に立ったのです。それは、おりものシートをつけること!
生理予定日が近づくと、「寝ている間に生理が始まって、布団にシミがついてしまわないか」と不安だった私ですが、おりものシートをつけておくことで、その不安が軽減したのです。
頻度がわからず…
また、当時おてんば娘だった私は、昼休みになると運動場でドッジボールをしたり、かけっこで競争しながら帰宅したりといつも体力があり余っていました。
生理中でも気にせず動いていたため、ナプキンから経血が漏れてパンツについているということもしばしば……。しかし、母に見られるのが恥ずかしくて、隠れてこっそりと自分で手洗いをしていました。
今では、「ナプキンとタンポンを使いわけしてみるのもよかったのかな?」と思えるのですが、当時の私は小学生で生理初心者。タンポンという選択肢はまったく思いつきませんでした。
そんな生理初心者の私は、ナプキンを交換する適切な頻度もあまりわからず「パンツに経血がついたら残念。ついていなかったらラッキー」くらいに捉えていたのです。
私自身も若くして子どもを産み、今では子育ての大変さを実感しているため、私たち3姉妹を育ててくれた母にはとても感謝しています。
私は生理でアタフタすることが多かったため、子どもが大きくなったら、「生理が始まって大変だったこと」や「下着はどのようなものを選んだらよいのか」など、子どもの成長を楽しみながら教えていけたらいいなと思っています。
著者/月野 結
監修/助産師 松田玲子
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