写真で気付いた丸くて老けた後ろ姿
机に向かって家で作業をすることが多い私は、寒さ対策のためについ着込んでしまいます。そして寒さで丸くなった肩や背中に厚着の重さも加わり、がちがちに凝っていました。
そんな折、友人からスポーツジムのパーソナル診断を一緒に受けてみないかという誘いがありました。運動不足気味だし、何か変わるきっかけになるかもと参加してみることにしました。
ジムのトレーナーに肩と首の凝りがあると話すと、全身の写真で姿勢を確認することになりました。自分なりに背筋を伸ばしたつもりでしたが、写真を横から見ると、明らかに首から頭が前に傾いています。また首から肩甲骨の辺りが、おばあさんのように丸く盛り上がって見えました。若いころはくっきり見えていた肩甲骨が、今はすっかり脂肪に埋もれて、丸みを帯びています。
続いて肩甲骨の可動域を見てもらうと、案の定、動きが鈍いという結果でした。左右の肩甲骨の間隔が狭いほど良い姿勢を保てているそうで、理想は姿勢を正した状態で指の太さ2本分。私はというと、指5本がすっぽり収まり、完全に肩甲骨が開いてしまっている状態ということでした。
首から背中にかけての丸みと開いた肩甲骨、これが老け見えの原因でした。トレーナーからも、猫背で巻き肩になっているという指摘を受け、これは何とかしなければ!と危機感を覚えました。
毎日のスマホ習慣が自分の肩を鍛えていた?
首から背中にかけての丸みの原因は、「僧帽筋(そうぼうきん)」にありました。僧帽筋は、首の後ろから背中にかけて位置するひし形状の大きな筋肉で、肩甲骨を動かし、肩の働きを助ける役割をするものだそうです。
私は普段から体を鍛えているわけではありませんが、トレーナーが言うには、知らないうちにこの僧帽筋を発達させてしまったということでした。
原因は、毎日のスマホとデスクワークのようです。画面を見るために前かがみの姿勢が続くと、重い頭を引っ張ろうとする力が働き僧帽筋がモリモリと鍛えられてしまうそう。首が前傾になると、肩が前に下がり、肩甲骨が開いて背中が丸くなり、さらに悪いことに、背中が丸くなると胸が縮みバストの垂れにつながるという話でした。
耳をふさぎたくなる言葉ばかりでしたが、このまま放っておくわけにはいきません。凝り固まった僧帽筋と開ききった肩甲骨をほぐすことが、美しい背中を手に入れることにつながるとわかりました。そこで、トレーナーに教えてもらった簡単なエクササイズを家で試してみることにしました。
おうちエクササイズで肩スッキリ
トレーナーいわく、頭と肩甲骨の位置を整えることで、だらしない肩甲骨周りはスッキリ見えるということでした。
普段から運動不足気味の私にもできるようにと、ジムのトレーナーが教えてくれたのは、3つの簡単なエクササイズでした。
1. 肩をすくめるように上げ、上げきったら力を抜き、ストンと下げる
2. 右手を右肩に、左手を左肩に置いて、前と後ろに交互に大きくぐるぐる回す
3. フェイスタオルを伸ばして両手で持ち、肩甲骨を寄せるようにフェイスタオルを上げ下げする
どれもおこなってみると、肩甲骨や肩が動いているのがわかりました。あまり動かさない場所なので、伸ばすととても気持ち良いです。しかも特別な道具は使わないので、気付いたときに試すことができるのも良いなと思いました。
トレーナーが言うには、ポイントは肩甲骨や肩が動いているのをしっかりと意識しながらゆっくりと動かすことだそうです。
まとめ
隙間時間にこのエクササイズをするようになって、3カ月たちます。丸さが気になっていた首から肩にかけての部分が、少しスッキリし、凝りも軽くなってきました。パソコン作業の合間、スマホやテレビを見ながらでもできる簡単な動きが、私には合っていたようです。
一番の変化は、姿勢を意識するようになったことです。姿勢を気にするとおなかにギュッと力を入れるので、今後はぽっこりおなかにも効くのではと期待しています。自分の後ろ姿や背中は見えないので手を抜きがちですが、見た目の印象を左右する大事なところなのだと、今回気付きました。スッとしたきれいな背中を手に入れるべく、姿勢を意識した生活を続けていきたいと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
イラスト/村澤綾香
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著者:かなすけ
小学生男子2人の母。 あちこちガタはきているけど、きれいで明るいお母さんでいたい! 体調管理とダイエットのために、緩くマラソンを始めた。