誰が誰なのかわからない? 顔と名前の不一致
今から10年ほど前に母と一緒にテレビを見ていたときのことです。母が「若い子の顔は全部同じに見えるから覚えられない」と言っていました。当時の私は1人ずつしっかりと覚えられていたので、その言葉が理解できずに「そんなわけないやん、全然違うやん」と思っていました。それが40代を迎えたころから母と同じような現象に陥ってきたのです。
特にグループで活動する芸能人に至っては、覚えられたとしても2人まで、それ以上になるともう無理。そっくりに見えるのです。それどころか、以前なら好きな作家の代表作をいくつも挙げられたのに、今は1つも題名が出てこないこともしばしば。毎週見ているドラマや番組の出演者名や役名が出てこないということもしょっちゅうあります。そのため何度もホームページで確認するという作業をしなければならなくなってしまいました。
仕事でも同じ職場の人の名前を覚えきれず、その都度名札を確認している始末。付き合いが長くてよく会っている人であれば顔と名前がすぐわかりますが、ついこの前まで一緒に働いていた人ですら、街で会ったら「誰だっけ?」となってしまいます。
日常使う漢字や言葉が思い出せず、仕事に影響
ずいぶん昔に漢字検定で3級に合格しました。そのため漢字には少々自信があり、人に聞かれてもすぐに正しい漢字を教えられていました。ところが最近は、スマホやパソコンでひらがなを1~2 文字打てば予測変換で候補を出してくれるため、手書きをする機会がめっきり減りました。
その結果、自分で書こうとすると簡単な漢字が出てこないという事態に。ついこの間も「絶対」の「絶」が出てこなくて結局スマホで検索してしまいました。文明の力に頼り過ぎているせいもありますが、記憶力の低下は否めないと思いました。
現在ライティングの仕事をしているのですが、ネットでいくつものサイトを同時に開いて調べながら書いていると、どのサイトに何が書いてあったのかを忘れてしまい、少し書いては「あれ、なんだっけ? どこに書いてあったっけ?」となってしまいます。
その結果、情報がまとめきれず困ってしまうことがよくあります。また、書き記したい状況を表すのにぴったりの言葉や表現、ことわざや四字熟語などが、いくら考えても出てこず、文章が稚拙になってしまうのです。
更年期による女性ホルモンの減少が原因?
調べてみると、人間の能力低下にはサイクルがあり、その1つが更年期だと言われているようです。ある記事によれば女性ホルモンは「海馬」という脳内の記憶を司る器官の働きを活性化させるとの研究結果があり、更年期世代の記憶力の低下には女性ホルモンの減少が関係している可能性があるそうです。40代の私が最近感じている記憶力低下も、女性ホルモンの低下が関係しているのかもしれません。
とはいえ、できる対策はあると思います。前述の記事によると、睡眠で脳を十分休ませることは記憶力の低下を防止することにつながるのだとか。睡眠の質を上げるために適度な運動を心掛けることが有効だそうです。
また、飲酒は睡眠の質を下げてしまうので、寝酒は控えたほうが良いということもわかりました。さらに疲れやストレスをためることも記憶力の低下を促進してしまうそうなので、できる限りストレスをためないように心掛けようと思います。
これまではできない自分を責めていましたが、そういったことはやめます。また「思い出す」という行為は脳を活性化させるので、夜に一日を振り返る習慣をつけていきたいです。ついやってしまいがちなスマホの使い過ぎも記憶力低下の原因となるため、できるたけ控えるよう努めたいと思います。
まとめ
40代となり他人事だと思っていた記憶力の低下に直面し、驚きとショックが隠せずにいました。仕事に差し支えると困ることもありますが、加齢によるものだから仕方ないと諦めていましたが、年齢以外に女性ホルモンが関係しているなんて目からウロコでした。それなら諦めずに少しでも抵抗すべく、今からでも睡眠について見直したり、ストレスをためないように努めたいと思います。
加えて自分を否定しがちでマイナス思考な自分についても改め、ダメな自分を責めることなく少しでも前向きになれるようにしていこうと思います。考え方や行動を少しずつでも改善すれば、記憶力低下に歯止めをかけられると思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
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著者:うさぎ如月
40代駆け出し在宅ワーカー。飽きっぽい性分のため40代にして惑ってばかり、いまだ人生迷走中。今度こそは!と意気込んでは見たもののもがき続ける毎日。