夫との新生活に胸を躍らせていた
私たち夫婦はずっと遠距離恋愛をしていたのですが、社会人4年目の春に入籍したのを機に一緒に住み始めることになりました。新居は東京都内です。もともと東京に住んでいた夫は3月中旬に先に新居へと移っており、私は少し遅れて地元の職場を退職してから3月末に転居。その後は「新生活が落ち着いてから転職活動をしよう」と思い、私はしばらく専業主婦をすることに。
遠距離恋愛の期間が長かったため、夫と一緒に暮らせることが本当にうれしく、新生活に期待を膨らませていた私。しかし、いざ新居に引っ越してみると、なんともガッカリなスタートでした。
夢見た新生活とのギャップとPMSでイライラ倍増!
先に住み始めていたのに夫はまったく片付けをしておらず、家中に夫の荷物が入った段ボールが転がっています。寝室に置くベッドも私が選ぶだろうと思ったのか、私が引っ越してきた当日には、ボロボロのマットレスひとつのみ。
これでは生活もままならないですし、とてもではないけれど快適に過ごすことなんてできません。加えて、専業主婦となった私は、日中にずっと家にいても特にすることもなく、初めての東京の土地で遊びに誘えるような知り合いもいない状況。散らかった部屋でひとりさみしく過ごす日々が続くうち、PMS(月経前症候群)の症状が重なり、私のメンタルはどんどん悪化していったのです。
同居から2週間で溜まっていた不満が爆発!
私はいつも生理前になるとPMSによるイライラに悩まされ、身近な人にあたってしまいます。夫との同居生活が始まったころ、せっかくだから一緒に夜ごはんを食べようと思っても、仕事が繁忙期ということもあって夫が帰ってくるのは連日深夜。平日は夫婦でゆっくり話す時間もなく、土日になると夫は「疲れているから」と言って夕方までゴロゴロ。夢見ていた結婚生活とのギャップにPMSが重なってイライラは募るばかりなのですが、夫には相談する時間すらなく、私は夜にひとりで泣くことが増えました。
そんな私にまったく気づかない夫のことが余計にイラついてしまい……同居開始から2週間ほど経ったころです。私はストレスが溜まりに溜まり、「もう耐えられない!」と、荷物をまとめて家を出て行くことにしたのです。夫は、私の行動が突然に思えたようで「なんで!?」と不思議がるばかり。ここでついに、溜め込んできた不満が爆発しました。
泣きながら訴えると
「新しい環境でずっと家にいて孤独感があるのに、あなたは何も気づいてくれない! 仕事で疲れているのはわかるけど、せめて土日のどっちかは気分転換に出かけたい! PMSもあるからイライラすることだってあるし、急に泣き出したいときもある!」と泣きながら訴えたのです!
夫は、ここでようやく私の気持ちがわかったようです。このあとはまず、お互いが快適に生活できるよう新しい家具や家電を買い揃えました。また、PMSの時期に「もうすぐ生理だからイライラが始まるかもしれない」と私が告知すると、夫はいつも以上に話をする機会を設けてくれ、生理になると「生理中は体を冷やしたらダメだから」と毎日ホットココアを作ってくれるなど、とてもやさしくなったのです。
少しはこちらのことを気にかけてほしいと思っていても、生理のあれこれを男性に察してもらうのは無理なのだと理解しました。早々にあきらめて「どういうことをしてほしいのか」を、はっきり伝えるほうが手っ取り早いのかもしれません。男3兄弟で育った夫にそれを求めたのは酷だったと、のちに思いました。
今では生理前になると「そろそろPMSの時期」と夫に知らせるのが、わが家のルールに。PMSのイライラを一身に受ける夫は、ここで心の準備ができるみたいで、前もって伝えるようにしてからは喧嘩がなくなりました! ちなみに、私はその後の再就職で婦人科の看護師として勤務することになり、低用量ピルがPMSにも効果的であると知って服用を開始。低用量ピルのおかげで、PMSの症状はほとんど出なくなりました!
監修/助産師 松田玲子
文/修道院 麗奈さん
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!
-
「ごめん、おまたせ」私の姿を見て、友人をナンパしていた男性たちが固まったワケとは
-
お母さんありえない!ナプキンの購入を巡り…高校生だった私と母とで大喧嘩に!?
-
「ちょっときて」トイレに呼びだされた小5の私が、母から言われたこととは